ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

突板家具と無垢材家具

2019-08-13 | 建築・インテリア

古い家具っていいですよね…

昔の家具は、今のと違って、本物素材でできています。

だから、木のテーブルとかチェストとか、すごく重いです。生身性をもった存在なのです。

 

今はプラスティックを代表とする代用品に占拠されていて本物が駆逐されています。

ガラス風、木目調、アイアンテイスト、和紙のような佇まい、煉瓦を想わせる、白磁さながらの、布の風合いをもった、石調の…プラスティックです。

 

また、外から見たら一見、カバ材やオーク材など本物のいい感じの木を使っていても、

蓋を開けたらそれは突板で、芯材はMDF、集成材だったりします。

 

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突板:木材を0.2 - 0.6mmに薄くスライスした板材をベニヤなどの板に張り付けたもの。

MDF:Medium density fiberboard:中質(中密度)繊維板:木材チップを原料とし、これを蒸煮・解繊したものに合成樹脂を加えて成形する。

芯材:木屑などを固めてつくる、家具の土台となる材料。MDFなど。表からは見えない。安価な無垢材(松や杉など)が芯材に使われることも。

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外観は素敵に見えても、引き出しや、裏面や、ひっくり返した下裏などは、粗末な素材と塗り、薄いコーティングで

雑に作られていて、拭き掃除をしたらコーティングの薄い木がささくれて剥がれていってべニアが見えたりします。

突板でも丁寧に作られた物は容易に剥がれたりはしませんが、粗末な作りの場合、すぐに剥がれます。

粗末な作りの突板家具でも、結構な金額がついていたりします。本物は薄くスライスしただけなのに…

 

引き出しや背面なども全部本物の木でできている昔の家具は、そのようなことにはならず、拭き掃除は心おきなくできます。

本物の木そのものでできた家具が、無垢材家具です。

  

中国製などは特に、雑な流れ作業で作られていて、裏側とか見た時に哀しくなります。

心がこもってない、誇りやプライドがない 雑なやっつけ工業生産品。

 

 「その値段にしては、見える所が全て本物で上等よ。心とか言うな」「そうですね…すみません」 ><

丁寧に職人によって作られている物は、何十万とかします。

 

でもやっぱり、本物でできた家具を見つけて来たいです。


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