つねき事件後のれいわ新選組の続き。
同じ党内の大西つねき氏の「命の選別」発言に抗議した木村英子さんや船後靖彦さんが、
れいわ支持者の間でもバッシングをされていて(特に木村さんが)、私は彼女たちの
精神面を心配しています。障害者議員として、大勢の選別の対象に真っ先になる人達を
背景に、自分の職務を真摯にまっとうしている立派な議員さん方だと私は思います。
【動画生中継】れいわ新選組 記者会見 大西つねき氏の処分について 2020年7月16日
木村英子さんに対し「謙虚さが足りない」という非難などには、私も驚きました。
こういった声が、他でもないれいわ支持者から多数噴出したのです。
自民党ではなく、れいわ新選組支持者たちからです。
母に、英子さんの精神が心配だと話し、また太郎ちゃんのポピュリズム選挙のせいで
こういう支持者たちがたくさん内在していて、英子さんや船後さんには尋常じゃない負荷が
かかっていると、太郎ちゃんの票集めに対する責任の話もしました。すると母は
「彼女は、今まで、ずーっとそういうの(差別)を浴びて生きてきたのよ。はい、来た来たって
思ってるわよ」「彼女はそんなこと慣れっこで、わかってたのよ。」と言います。
わかってたのでしょうか、英子さん…。
2019年7月21日の参院選にて。重度障がい者の国会議員が誕生した。
そんなに強いの? 哀しくて悔しくてたまらないでしょう…?
公党になり1年経った2020年7月21日の発信記事より
(関連:「ハートウォーミング」の擬装 愼允翼(しん・ゆに)さん 障害者の「異議あり」 内なる植松 尊敬する人 パラリンピックが嫌い )
英子さんや船後さんに、これ以上熾烈な精神的負荷をかけないで欲しいと思っています。
ただ、今回の事件は、ポピュリズムで集めた支持者たちの内実が浮き彫りになって
よかったとも言えるかも知れません。
太郎ちゃんの思想に、追いついていないし理解しない人達が、れいわ支持者には大勢いて
それは、太郎ちゃん自身が撒いた種でもあるのです。
また、太郎ちゃんは自らの優生思想の芽について言及し、「自制して」と言ったのが印象的でした。
釈然としないような気持ちと、この言葉の正直さと誠実さの、両方を感じました。
船後さんや英子さんは、「真っ先に選別される人達」を背後にして議員活動をしていますが、
より精密に言うと、かれらは優秀な障害者なので、真っ先には選別されないでしょう。
パラリンピックに出るような障害者も、健常者に圧をかける(意図してなくても)ような
エリート障害者で、選別の白羽の矢が立つのは遅いでしょう。
議員になったかれらを、太郎ちゃんは「とても頭脳明晰で、優秀な人です」と紹介しました。
意地悪なことを言ってすみません。 (関連:誰をも差別させない努力)
国会議員は、能力が高くないといけませんからね。これは当然です。
能力主義、限定的な生産性で人の価値を測る今の社会を打倒するには
極めて高い能力が必要になります。
能力主義になんの疑問も持たない人や限定的な生産性で人を測る人は、実際に能力や生産性は低い
です。生産性がない人に生きる価値がないと言う人は、ブーメランで、生きる価値がない
ということになります。