ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-21 君は勉強のし過ぎで頭がおかしくなってるんだ!

2023年03月08日 | 第26話 婿になった修道士


 エクトル氏、
ヴェルサイユでルイ15世陛下に
直接会いに行ける程の家柄だとしても、
自分としては
「何か誇りが持てるようなもんでも無い任務」
と思っているようです。

 一方クレールさんは
町医者の父親に付いて看護や介助、
薬草の使用法などを学んでいて、
父親は外国人(特に大陸旅行中にパリへと
立ち寄る英国人)を診る事もあったので、
自ら進んで英語も勉強していました。

 更にはある人々の社会的地位を
上げるための活動にも誇りを持って
参加していました。

 エクトル氏は、
そんなクレールさんの意識の高さや向上心、
革新性に惹かれつつ、
苛立ってもいるようです。

 カプチン系ヤメ修(道士)のデノワ氏、
「フランシス(ハリソンさんの洗礼名でもある)
とクレア(クレールの英語形)」と聞き、
イタリア・アッシジ出身の
聖者フランチェスコ様と聖キアラ女史の
「同志の絆」
を思い出しました。

 彼らと仲間達は異端弾圧と
世俗権力との争いに明け暮れて荒んだ
中世キリスト教会の立て直しに奮闘。
やがてフランチェスコとキアラは
尊敬の対象となり、
死後は聖人として崇められました。

 そういう歴史上の偉人が
デノワ氏の「推し」となっていたのでしたがー。

🌱 続きは明日。