ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-22 哀れデノワ氏、無惨にも返り討ちに!

2023年03月09日 | 第26話 婿になった修道士


 ミサそっちのけでサロンに出入りし、
堂々と文筆&タレント活動
やってる司祭さん。

 女子ばっかの孤児院で
音楽教師を勤め、
オペラ上演や演奏会で
そこら中を飛び回りもし、
日本の中学の音楽教科書にも
登場する赤毛の司祭さん。

 某天才作曲家を冷遇したせいで
ヴィラン扱いとなり、
名誉回復がほぼ不可能な大司教様。

 日曜礼拝で教区の皆さんを
すっぽかして出かけてしまったり、
賛否両論のノベルを書いて首都進出。
タレント生活でホクホクな
英国の牧師さん。

 みんな18世紀欧州の
聖職者の方々ですが、
ヤメ修(道士)で平信徒でも
デノワ氏の方がずっと敬虔なんでしょう。

 そんな人物が、
この方自身には何の罪も無い、
聖フランチェスコ修道会の
「分裂と流血の黒歴史」を
エクトル氏に持ち出されて絶句。

 更には、
ジャン・ジャック・ルソー作、
手紙形式で書かれた
当時の大ヒット小説
「ヌーヴェル・エロイーズ」
の元ネタとなった12世紀の実話
挙げられて

「他人の事よりあんたの
可愛い娘の事でも心配してな!
娘を誘惑した男のブツを
あんた自身がぶった切る羽目に
陥らないようにね!」

 ーと無惨にも返り討ちに。
それを弟には面白がられて…。

 哀れデノワ氏! 


 ↑前作者 gmprojectの代表者(故人)から
貰ったイタリア・アッシジ土産一式を
差し上げますので、
どうか元気を出して下さい。

▷絵ハガキ①(美しいアッシジの夕焼け)
▷同②(有名な画家ジョットが壁画を描いた聖堂内)
▷聖フランチェスコ作詞「太陽の讃歌」
歌詞カード(英語/スペイン語版)



 ちなみに英語版の一番下に
作詞者名「セイント・フランシス」とあり、
ハリソンさんのファーストネームと
全く同じ綴りです。

🌱 続きは3月11日(土)。