ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

24−11 貴人(あでびと)が登場する恋バナが気になって仕方がない母と娘

2021年10月13日 | 第24話 悲運の商人アントニオと20個の卵の物語
  


 せっかく9ページ目まで
「ハリソンさん本編」と
「卵の物語」が
上手く絡まって
進行していたのに、

前ページと当ページは
関係の無い、
互いに独立した内容に
なってしまっています。

 例えて言えば、
「卵の物語」の舞台となった
時代より1世紀前には
存在していた
3重唱曲の作曲方法で、
各パートが全く違う
歌詞とメロディで
歌われていて、
一応曲として成立は
しているけれども、
何か現代人が聴いたら
異様なサウンド…
といった感じ?

 朗読会自体も、
「かえるの歌」を皆で
輪唱していたのに、
上3声部が途中で抜けて
どっかへ行ってしまい、
行った先で
「木綿のハンカチーフ」や
「さらばシベリア鉄道」を
歌っているみたいな感じ?
になってしまいます。

 ノアイラさん、
自分が〈奇跡婚〉を
やってのけてるので、
クレールさんの場合にも
「幸せのどんでん返し」を
期待しちゃってるん
でしょうか?

娘さんも恋バナが
気になってしょうが無い
お年頃なんでしょう。

 この二人、
「プライドと偏見」の
ベネット夫人と
末娘のリディア
みたいだな!


 意外にも
ハリソンさんだけが
「卵の物語」と細い糸で、
かろうじて繋がって
いますが、
終いの方では
ちゃんとまた
合流できるのかも
しれません。


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悲運の商人アントニオと
20個の卵の物語の続き

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 グイードは職員達の意地悪ぶりを見て、
部屋の外の出入り口付近でへたり込み、
泣いていました。
「僕、こんなつもりではなかったのに。
見た目だけですぐ見破った振りをして、
問い詰めて白状させる芝居をするのかと
思っていた…椅子に座らせて
卵を全部割るなんて…こんな酷いからかいを
受ける程、旦那様は悪い事してるん
でしょうか?!」
と、心の中で叫んでいました。


この続きは10月17日(日)

椅子に「夢グループの
スーパージェルクッション」
でも
敷いてなければ、
そりゃ割れちゃうよね?
ハリソンさんは一時的に難を
逃れられたようですが…。



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