ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

26-11 スパイだーヲトコ

2022年12月21日 | 第26話 婿になった修道士



 一旦部屋に戻ったものの、
こんな蜘蛛みたいな
再登場の仕方
するもんで、
ハリソンさんから
「やっぱりコイツは
〈王様の御庭番がお仕事〉なんじゃないのか?」
と更に疑われてしまうのでした。

 確かに、エクトル氏は
Mr.ハリソン、ムッシュー・トロワと
呼び、「あなた」とか「君」も丁寧な
vousの方を使っていました。

 一方、マルセルは25話で
エクトル氏の名を呼び捨て、
ハリソンさんもついさっき呼び捨てに
してます。

 で、遂に「ふざけんなよ!」
この後、エクターニュ侯爵閣下の
毒舌の逆襲が続きます。


 今まで○○ヲトコとあだ名が
付いて来た人が何人かいました。



▲ 小賢しヲトコ(第4話初登場)
本名 ウイリアム・ブラウン
飲食店でハリソンと音楽の話をした青年。
高揚感溢れるドイツ系音楽、
特にヘンデルの熱狂的ファン。



▲ ゴシックゴシップヲトコ(第8話初登場)

本名 ホレイショ・ウォルポール
中世ゴシック期に心酔する一方で、
世間の噂話や有名人のゴシップもよく知っていて、
大勢いる友人にそういった内容の手紙を書きまくっている。
「トリストラム・シャンディ」を酷評した時の
ハリソンの態度から接点を疑うようになる。



▲ 単純ヲトコ(第15話初登場)
本名 フレデリック・ハモンド
ウォルポール氏の遠縁。
仕事でリヨンに来ている。
「トリストラム・シャンディ」の愛読者で
ハリソンと解釈を巡り激論した。



ニワトリヲトコ(第16話初登場)
本名 ヘンリー・ブルック
ハリソンが知人を訪ねて行った家の執事。
神経質なので後に〈コッコマン〉と
ハリソンから陰で呼ばれる。


 この4名、第3部英国編では
チームになってハリソンさんと敵対します。

 要するに○○ヲトコとあだ名が付くヤツラは
みんなハリソン氏の敵かライバルなのでした。


🍁 続きは来週。

この記事についてブログを書く
« 26-10 私はこんな人物を推薦... | トップ | 26-12 おめえら、みんなまと... »
最新の画像もっと見る