人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

226事件

2016年02月26日 | 日記

昭和11年の今日

226事件は起こりました。

青年将校は短絡的な思想で

国家の義に殉ずる

という暴挙に出たのは

間違いなく歴史によって

裁かれるべき事件でした

しかし貧困の極にあって

身売りする部下の妹

などの話に

青年将校の熱い血は

自然、政府への

憤りとなって噴出したのでありましょう。

三島由紀夫が熱愛した

「憂国の志士」渋川善助は

マルクスやトロツキーを熟読して

いた秀才でした。

彼の小さな小さな石碑が

渋谷公会堂(青年将校処刑地)横に

ひっそりとあることなど

誰も知らないでしょう。

このような間違った情熱は

絶対に許してはならない

ことです、

昭和天皇が終生

この事件の日には

そっとお居間の縁側に

灯篭を掲げられたと

聞いたことがあります

天皇は彼らを反逆者と

することによって

事件の終息を計られました

心のおん底には

彼らの一種無邪気な

熱血の情をよみしておられたのでは

ないかと思うのです。

ただ願わくば

今の自衛隊が

二度と「226事件」は

起こしませんように

けれど

彼らの愛国心が

決してつまずいたり

しませんようにと

祈っております。

 

 

 

�憤り

 


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