人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

サザエさん

2015年04月30日 | 読書
「サザエさんの東京物語」は

一種、凄絶なものなのでした。

串だんごと自称するほど

あるいは

三位一体にも似た

三姉妹



ずっと一緒に暮らして

三女で著者の洋子氏だけが

所帯を持ったとき

マスオさんが

串だんごの中へ入ってきた

二人の子供も同じ家で生まれた

サザエさんには

そんな家庭のひとこま

ひとこまが

書き込まれている

のだった

独身のマチ子は

妹の家庭を創作源の

一つとしていた

この物語が「凄絶」である理由は二つ

ひとつは

串だんごとまで自称して

生涯離れることなく

三姉妹が一人であるかのように

生きてゆくはずだった

のに

三女の洋子氏が突然

60歳になって

「自分の人生」

「単独者としての自分の生き方」

に目覚めてしまったこと

そして姉たちと死の時まで

絶縁状態であったこと

もう一つは

三姉妹の母上

この「明治の女傑」の典型ともいうべき

女傑の最後ーー

ある介護施設の悲惨ーー

ともあれ

三女は「同居の科学」に

目覚めてしまった

「同居」が科学的にじわりと

人間のありようを

照らし出す

その原理にーー

「同居」はひとを病ませる

そして

「同居の拒否」も同じなのだった

家庭というものの

笑いに満ちたあの「サザエさん」が

かくも「家庭」の非合理の上に

浮かんでいたとは

知らなかったのです





間違い探し

2015年04月28日 | 日記
久しぶりに

テレビをつけたら

ネパールの地震をつたえていた

けれど

BSニュースのアナウンサーが

「山奥のやまむらで」と・・・

やまむらって??

もしかして山村のこと?

それからずっと

「やまむら」って言ってました。

ずっと昔

アテネオリンピックでNHKの

女子アナが

「かねじとう」と叫んでて

なんだろうと思ったら

「金字塔」だった。

いやなんです、

公共放送で

こんな間違いを耳にするのは

こちら料金払わされています。

こんな間違いを平気でやらかす

ひとたち・・・

本番前にチェックしてくださいよ

それとも

ちゃんとチェックして「やまむら・かねじとう」

ですか・・・

こんな間違い探しを

一冊の本にして

出版したら面白いですね。





捨てる

2015年04月27日 | 日記
人生の階段も

そろそろ底に行きつきそう

だから

のこされた人たちの

迷惑にならないよう

持ち物をいろいろ

捨てねばならない。

ずいぶん捨てた。

本、衣類、溜めこんださまざまなもの。

でも、

まだちょっと捨てられないものが

ある。

幼い息子たちと共に暮らしていた

過去の日記。

捨てるつもりでちよっとだけ

読みなおしてみたら

ああ、あの生き生きとしていた日々の

わたしの言葉が

飛び込んできた。

ああ、まだもう少し

もう少しだけ

日記を捨てずにいようか。

こういうのを

執着って言うんだろうな。

でも、日記を捨てるのは

人生を捨てるような気がする。

もう少し。

もうすこしだけ。

ひとりで正月

2015年04月26日 | 日記
まだ春だというのに

わたしといえば

今度のお正月は

息子たちのところへいかずに

ひとりで過ごそう

と思ってる

ひがみじゃなくて

強い自分を見つめてみたい

まだ足腰立つのだから

なんて言っても

そのときの状況なんて

わかりゃしない。

ただ、いままでは当たり前のように

息子のいるところで

つつましいお正月を過ごしていたけれど

もう息子も彼女と二人で過ごしたい

にきまってる。

正月にはふつう、息子たちの方から

どやどやと子ども連れで

里帰りするものらしい

が、そんなことされたら

大変だ

だれも帰ってこないから

それでそっぽ向いてるわけでもなく

お嫁さんの実家でにぎやかに

正月をするけれどそれは

実家が近いのだから当然

こちらは田舎にひっそりとしていて

そう、はじめて

ひとりのーー決して

ひとりぼっち、という言葉は使わないで

ひとりの、はたから見れば

なんとも孤独なかわいそうな

お婆さんの正月というものを

考えているところです。

そのときまだ

生きていたらね。

人生の階段・・・

そろそろ底につくころ

なんですが。

心斎橋筋にて

2015年04月25日 | 旅行
心斎橋のどまんなか

待ち合わせのため

D百貨店の入り口の

椅子にずっと座っていたので

出入りする人たちを

定点観測

することができた

およそ一時間

まずは体格で

だいたい日本人は見分けがついた

CHINAは女の人は背が高く

ちょっと反り身で

いばっているように見える

男の人はよく太って丸顔で

おなかが出張っている人が多い

日本人の女の人は

なんだかちっとも威張ってなくて

むしろ前かがみで

だれかに

遠慮しているみたいなふう。

ファッションでも見分けがついた

信じられないような奇抜な

どこかの「メリーさん」みたいな

ファッションの人が多くて

でもここは

大阪だから

日本人かもしれないな。

シャネルとか

なんとかとかに

身を固めて颯爽と歩くのは

やっぱりCHINAの女の人。

そして出入りする八割くらいが

CHINA・・・・

ありがとう、CHINA

百貨店の売り上げは

あなたたちのおかげで

上むきだそうです。

どうか売り上げに協力したら

あとは日本人のマナーを学んで

帰ってくださいね。