人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

四角な花園

2018年03月30日 | 日記

春の花がいっぱい咲いてます。

たとえばパンジーが

四角な区画のなかに清然と詰め込まれて咲いてる

シバザクラがきちんとした三角の区画に咲いてる

水仙がびっしり直線に並んでる

といった風景を見ると

老婆はなぜか

この花の観賞は日本じゃないなあと

思ってしまうのでした。

西欧の城の庭などは驚くべき

幾何学模様の木の配置

花も似たようなもの

こういうのを見るたびに

日本はこうじゃないよと思ってしまい

どうしてもこんなとき

「山路きてなにやらゆかしすみれ草」

を思い出してしまいます。

「なにやら」なんですよね、日本の観賞は・・・

きっちり自然の草木や花を区画のなかにとじ込めて

しまうあの幾何学模様こそは

ヨーロッパの「自然とは人間に支配されるべきものである」

という理念を実現しているようです。

ふと見ると道端にスミレが咲いている

オオイヌノフグリが咲いている

なんて思って喜ぶのが

ほんとに嬉しい春到来と

思うのは私だけ?


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