春の花がいっぱい咲いてます。
たとえばパンジーが
四角な区画のなかに清然と詰め込まれて咲いてる
シバザクラがきちんとした三角の区画に咲いてる
水仙がびっしり直線に並んでる
といった風景を見ると
老婆はなぜか
この花の観賞は日本じゃないなあと
思ってしまうのでした。
西欧の城の庭などは驚くべき
幾何学模様の木の配置
花も似たようなもの
こういうのを見るたびに
日本はこうじゃないよと思ってしまい
どうしてもこんなとき
「山路きてなにやらゆかしすみれ草」
を思い出してしまいます。
「なにやら」なんですよね、日本の観賞は・・・
きっちり自然の草木や花を区画のなかにとじ込めて
しまうあの幾何学模様こそは
ヨーロッパの「自然とは人間に支配されるべきものである」
という理念を実現しているようです。
ふと見ると道端にスミレが咲いている
オオイヌノフグリが咲いている
なんて思って喜ぶのが
ほんとに嬉しい春到来と
思うのは私だけ?