観光都市京都に
けちをつける気はない
けれど
なんだかなあ
落ち着かない街になってしまったなあ
と
昔を知る私は惜しむのでした。
路地の中まで走りこむ
車の多さ
観光寺の絶えない行列
ビルの中に埋まってしまった
ような東寺の塔
ま、こんなところばかり
見るのはよしましょう。
百万遍や疎水のあたりの
静寂を
と思ったら
あらあらここも
うじゃうじゃの群れ
もはや京都は
大学の研究室の中での
ノーベル賞級の
驚きの成果とか
地道な「研究の中の静寂」
にだけ
期待しましょうか・・・