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人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

かずのこ

2016年01月03日 | 日記

お正月にほんの一切れ

数の子を口にする機会がありました

口にした途端

懐かしい味が・・・

そうです、子供のころ

当たり前のように

お正月には鍋いっぱいの

数の子を見ていた記憶・・・

それが今はたった一切れ

それも

どこの国から来たものやら。

ふっと老婆は思いました

昔の方がずっと

「贅沢」だったのではないかしらと。

昔は野菜もなにひとつ薬が

かかってないし、

と言えばそのかわり

肥料があれだからね、と

だからギョウ虫もいたのよねと。

清潔病にかかった現代の子供たちは

虫もわかないかわりに

味もない「清浄野菜」しか

あてがわれないのです。

数の子といい、

日本海で無尽蔵に獲れた

あのカニと言い

貧しかったはずの

昔の日本人のほうが

なんだかほんとの

「贅沢」をしていたような

数の子一切れで

そんなこと思った

正月でした・・・

 

 

 

 


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