TRITON

自作の不思議な画像とひとりごとと時々ベトナム語のblogです
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大菩薩峠に行った(加筆)

2012年11月06日 10時24分38秒 | ひとりごと
1泊で山梨県の大菩薩嶺へ登ってきた。
紅葉は山麓の方はまだ緑の葉っぱが多かったけど中腹以上は奇麗な紅葉を見ることができた。
2日目の朝は気温がマイナス1℃と寒くなったが、天気にも恵まれ行動中は上着がいらないくらい。
すがすがしい山歩きを楽しむことができた。

1日目は早朝5時起き。甲斐大和駅発の登山口行きのバスに合わせるために新宿7時発のあずさ1号で大月まで。そこから各駅で甲斐大和駅へ。かなり小さな駅だった。コンビニを探していると、駅前で掃除をしていたおばちゃんがセブンイレブンの場所を教えてくれた。朝食と行動食をゲット。あと予備の下着を購入。セブンの駐車場に山行きのバスがとまってて運転手さんが休憩していた。

9時10分発のバスで上日川峠まで。お客は他に数人程度、いずれも初老の男性。乗車時間は約40分。朝早かったので眠い。途中、宿泊予定の嵯峨塩館の前を通過。
上日川峠のロッジ前に到着。意外と標高が高い? 駐車場からの景色がよかった。そこから山道を登り始める。いきなり「クマ出没注意」の標識にビビる。今回は熊鈴を持ってきてなかったので。

ルートは福ちゃん荘から介山荘を回るコース。途中、道が下りになったので間違えたか? と不安になったが無事に峠まで到着。途中の富士見荘は人の気配がなくHPの写真よりも荒れている感じがしたが……
介山荘までは林のなかの道なので眺望はそんなに良くはなく。

やっと介山荘に着いた、と思ったらすぐそこが大菩薩峠だった。よくガイドとかに載っている写真の撮影スポット。風が強い。汗が冷えて少し寒かった。時間はお昼少し前。空腹だったのでここで昼食に。うどんを食べたが650円。高くなかった。売店で熊鈴を購入。写真を撮影して、帰りのバスの時間を気にしつつ山頂へ。

ここからは眺望が良くなる代わりに吹きさらしの風の中を歩くことに。寒い。でも眺めは良かった。ダム湖がはるか下に見える。途中大きな鳥が。ヤマセミ? 
2000メートル地点を越えて雷岩へ。ここは唐松尾根への分岐点になっている。休憩している登山者がちらほら。時計を見る。地図によればここから山頂までは10分ほど。霜柱の残るぬかるんだ道を山頂まで歩く。傾斜もほとんどなく普通の林の中を行く感じ。
前方にカラフルな人だかり? が見えてそれが山頂だった。ツアーらしき10人ほどのおばちゃんの集団がいて写真を撮って出発するところだった。私も記念撮影をする。周囲は林に囲まれていてあまり山頂という雰囲気ではなかった。家で入れてきたコーヒーを飲む。美味しい。今回は途中に山小屋がたくさんあったのでエスビットは持って来なかった。

少し休んで下山開始。唐松尾根のルートを速足で下った。途中、どこかの養護学校? みたいな列とすれ違う。とある木の根元で100円玉を拾った。みると昭和35年。昔の登山者が落としたものか。お賽銭ではないだろうから拾って帰ることにした。

40分で福ちゃん荘。そこから走るようにしてバス停へ。間に合った。14時発のバスで嵯峨塩館へ。


嵯峨塩館着。玄関前におおきな紅葉の木。真っ赤に染まった葉が奇麗だった。
山の恰好をちょっと気にしつつチェックイン。まだ他にお客はなく、ロビーをルンバが這いまわっていた。
部屋は2階りんどうの間。ひろ~い。しぶ~い。眺めいい~。部分的に改修はしているだろうけど、欄間や種々のパーツがレトロな感じで雰囲気がいい。掃除も行き届いている感じ。
何よりも素晴らしいのは、臭いがない、ということ。
どんなに新しくてきれいな部屋でも、けっこう気になるのが臭いなのだ。エアコンのカビ臭さとかトイレのアンモニア臭とか、煙草のヤニ臭さとか。そういうものは気分を台無しにしてしまう。

しかし嵯峨塩館はそういう気なる臭いがまったくなかった。トイレも無臭だった。
素晴らしい。重ねて、素晴らしい!

お湯も良かった。嵯峨塩鉱泉は温泉ではないということだが肌がすべすべになった。山歩きの疲れが心地よくお湯に溶けていく感じがした。貸切風呂は、フロントで説明されなかったけどあったので入ってしまった。まだ夕食まで時間があったのでホットカーペットに横になって少し寝た。

夕食は食堂で。お客は私たちを含めて3組。
夕食はキノコ尽くしの鍋(みそ汁?)とウズラの丸焼き、ほおば焼き、マツタケご飯など。刺身はなかった。
これが……とてもおいしかった。素材が新鮮なのだろう。味がいい。全部おいしかった。
地元産赤ワインのボトルを1本空けてしまった。

翌朝、送迎はないとのことだったのでバスに乗るべく少し早起きし風呂へ。着替えて準備万端にして朝食へ。そしたら車で駅まで送ってくれるということだったのでなあんだと思った。
宿主? のおじさんが「今朝何度だったと思う? マイナス1℃」と。寒いはずだ。

朝食も、鍋? 付きでボリュームがあり、しかもやっぱりおいしかった。

嵯峨塩館は素晴らしい宿だった。また泊まりに来たいと思った。しいて欠点をあげれば説明がちょっと足りない(ぶっきらぼうな感じ?)のと、夜間の空気の乾燥(加湿器がああればいいかも)と、スマホの電波が無い(まったくつながらない。宿の人は携帯使わないんだろうか。それともプライベートスペースはWiFiとか入ってるんだろうか)ことくらいかな。
でも、またきっと泊まりに来ると思う。


2日目は竜門峡へ。
車を栖雲寺前で下してもらい、まず石庭へ。拝観料300円。山々の間から白く雪をかぶった富士山がめちゃくちゃくっきりと見えた。近い。
石庭は、途中でマップを入手しなかったのであてずっぽうに歩いた。一番上まで上がって富士見小屋? から富士山を見た。庭と言いつつ小山だった。あちこちに磨崖仏や石仏が。道がよくわからず、順路を進んでいたが最終的にはふもとの廃屋の横を通って鉄階段をおり車道へ。合ってたのかな?

いよいよ竜門峡へ。
ここにも熊出没注意の黄色い標識が。昨日買った熊鈴を装備する。でも急流の音であまり効果なかったかも。
流れに沿って甲斐大和駅方面に下っていく。途中、ツアーらしい老人たちの集団とすれ違う。
紅葉はまだこの周囲ではこれからという感じ。道はところどころぬかるんでいた。

途中の橋のところででっかい岩が欄干をひんまげて乗っかっていた。つい最近の落石のよう。注意の張り紙はされていたが、通行中にこんなのが落ちてきたらひとたまりもない。

さらに途中、頭をコツーンと一撃された。何? と思ったがこちらはドングリだったよう。いっぱい落ちてた。

竜門峡入口に到着。本来はここからスタートなのだ、私たちはコースを逆に下ってきたわけだ。でもそのほうが歩きやすかったかも。
ここでタクシーを呼び(20分ほど待った)、ぶどうの丘へ。



つづく
コメント
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