獣が生け贄に捧げられるのを見ている夢
叔父のところに行くから先に立って行ってみろと父に言われ
自転車で向かう
わからなくて父に聞くと虹柚子(にじゆず)新道だと言われる
スマホで道を調べるといつも通っている大通りのすぐそば
そのあとはスムーズに向かえる
古い商店街
参道?
塗りのはげた木彫りの像か装飾のついた鳥居?
古い参道がそのまま古い商店街になったみたいな通り
規模や優美さはないが東照宮みたいなテイスト
新道というよりは旧道の雰囲気だった
幼少のころ父につれられて行ったことあると思った
見たことのある景色
でも忘れていたみたいだ
私が迷いながら行っているうちにもう歩きで向かっていた父は着いていて
やがて道は古い神社のような場所についた
石段とかはなかった
雰囲気的には大聖寺幼稚園かな?
新しい木の塀とかはなくて
古い石の塀(境界?)のほかはなく
やぐらのような
屋根と柱だけで壁のない木の建物が境内にあって
そこに大きな鳥とも獣ともつかないものが逆さまに吊るされていた
まだ生きていた
不思議なのは
顔みたいに見える方、目はこちらを向いているのに後頭部にあたるところに大きなくちばしがついていて
ハシビロコウみたいだった
モジャモジャの髪の毛の初老のねずみ男みたいなインドの修行僧みたいな衣をまとった男が私たち家族親戚が取り囲むなか祈りを捧げはじめ
獣の前(くちばし側、本堂側)にまわると
すぐにすむから大丈夫じゃ
みたいに話しかけてから
首の付け根に曲がった刃物を滑らせた
深く切ったとも見えなかったが
臓物のようなものがドバドバっと出た
獣の下に置かれた桶に血と臓物が段取りよく?、あっという間に次々と抜き取られてゆき
獣はすでに瀕死の状態
そういえば生け贄の獣は何も声を発しなかった
男の手ぎわがあまりにもてきぱきしすぎてたからかもしれない
男は獣の亡骸を感謝するように優しく抱き締めた
親戚の人たちは抜き取られた臓物を持って隣の建物(調理場?)に集まり何か作りはじめた様子
母もいて道の上に敷いたシートの上の透明な皮の下の組織
ゼラチン質の獣の皮下脂肪?
獣の脱け殻みたいな形のものを
味見してみたらと言われ
ひと欠片ちぎって口にいれた
生臭さはなく
味もなく
ゼリー
煮こごりとか
みたいにすぐに口のなかでなくなった
その辺で夢から覚めた
わたしの一族に古くから伝わる行事
祭り
儀式のようだったが私は見ているだけだった
年齢的に高2くらい
場所は見たことのない場所だがつくばの昔の家から自転車で行けるところ
谷田部と大聖寺の混ざったような
でも自分はスマホでマップを調べていた
神社のようなところは
格式の高いそれというよりは下町のなかの古い公園みたいな感じだった
類似する儀式のようなものは実際には体験したことがなく
生け贄の獣は現実の生物ではなくて
人間のようにも見えた
強いて言えば親族のお葬式の場の雰囲気に似ていた
全体的には不快だったり不気味だったりはせず
伝統的な文化に生で触れている感じで落ち着いた満ち足りた感じがあった
古い参道は色とかは剥げて古めかしかったけど素朴な美しさみたいなものがあって
近隣のひとの生活に溶け込んでいた
季節は、服装は覚えていないが厳冬酷暑の感じはなく時間は日中、午後っぽかった
夢から覚めても余韻に浸っていたけど
あっこれはメモしなきゃと思い急ぎメモした