キスをした
顔を近づけても士心は逃げなかった
どうしてもキスしたかったんだ
自分の心のために
きゅっと抱きしめたかったけど
大きくなってたので
手をにぎりしめただけだった
明けで町屋に行った
自然に手をつないでいた
ドトールでココアを飲んだ
話しながら手をつないでいた
もっとずっとそうしていたかった
もっと士心に触れていたかった
胸や腰に触れたかった
千代田線の券売機の前
見つめ合って
霊振の左手は士心の腰を引き寄せていて
顔を寄せてキスした
柔らかくて
さくらんぼみたいな唇だった
100PercentのHeartStorm
カイスの夜
僕等は僕等でなくなった
でも後悔はない
士心を想う気持ちに嘘はない
今、少しでも長くいっしょにいたい