複雑な思いが顔に…
それは想像に過ぎないが、
「きっと、そう」
わたしは決めつける。
ひとと人の顔合わせは、
顔色の変化はもちろん、
ちょっとした皺の動き
あるいは視線の先で
言葉なくとも対話するもの。
ところが今はどうだ、
おおかたを隠した顔から
かつてのような会話は生まれない。
「みな、どう思っているのだろう」
もちろんそう思わない者もいれば、
もっと深みに嵌る者もいるやも…。
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仲間が突然に旅立った。本当に突然だった。その理由もはっきりしない。そして「若い」。元気で知られた彼だけに、みながその報をうたがった。動揺するのも無理はない。
同じ空間で働いたことはなかったが、つい先日も、わたしの農業空間にある現場に携わってもらった。ほぼ理想どおりに描かれていて、手伝いにもかかわらず、真摯に受け止めてくれたことに感謝していた矢先のことだった。さらに筋書き通りことが進むように、助言しようとしていたら、彼の声はもう聞くことはなかった。「もうどうでもいいか…」、筋書きは泡と化した。
彼の葬儀に集まった仲間たちの顔が見えない。声も良くは聞き取れない。全てが想像にならないように、と集中するが、コトは停まらない。
突然といえば、今朝がた同僚の入院を聞いた。連鎖なのか、動揺が重ねられた。「次は自分か…」と冗談を言うには、あまりにも状況は非情だ。
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試練だと言うのなら、
それも素直に受けよう。
しかし、
当事者には冷酷な仕業としか思えない。
だからこそ、みな動揺し、
次にやってくるトキとコトを不安視する。
それでも前を向くしかない。
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