運転免許更新手続きに、午後休みをとって地元の警察署に行った。5年ぶりとなると、様子がわからないというのが実感だ。同じ警察署管内に住む同僚達に「最近免許更新に行った?」と聞いても、近年に行った者はいない。「今はどうなんだろう」というのが不安を膨らませる。免許更新の日に合わせて医者の予約をとった。2時間もあれば手続きは終わるだろうと、そう予測したが、様子がわからないから「もしかしたら」と思う焦りもあった。ということで、午後1時からという受付より早く行こうと急いだが、さすがに会社から50キロも離れているから、午前の仕事を終えてから向かうには、午後1時というのはぎりぎりのライン。もちろん高速を使って向かった。
午前1時10分ほど前に警察署に着いて玄関を入ると、そこには間隔を空けて椅子が並べられていて、既に5人以上の方が座っていた。とくに整理券があるようでもないので、空いている椅子に座って待っていると、やはり様子がわからない方だろうか、後からやってきた人はその手続きに不安な様子を浮かべる。できれば「整理券が欲しい」と誰もが思っただろう。10分ほどではあるが、この時間が長く感じた。いつもは玄関を入ると立って列を成す光景、あるいは応答する声などでざわついていたものだが、新型コロナウイルス騒ぎで、「密を避ける」光景がここにも現れている。午後1時になると受付の幕が開いて、いよいよ手続きが始まる。と思っていたらここで整理券を配り始めた。既に10人以上の方が訪れていて、「順番を教えてください」と警察署の方が整理券を配り始めた。もっとたくさんの人が待っていたらどうなったかは、想像がつく。整理券を配るのに少し時間を要したが、その間に1番の方は手続きが始まっていた。とはいえ、最初の窓口の対応は1人だけなので、「これはしばらく時間がかかりそう」だとわかった。5年前の時は大勢でざわついた中でも、ある程度進んだような記憶があるが、さすがに現状では仕方ないのだろう、さまざまなところで手間がかかっているのだろうと、想像する。ところが意外にそのあとに続いてたくさんの方が訪れる、というわけでもない。余裕があれば、むしろ受付時間の終わりころ訪れた方が早いのかもしれないというのが、今日この日の実際。しかし、いつもこうとは限らないだろうから、現実的には「行ってみないとわからない」というわけだ。
さて、若いころは言いづらくて「けっこうです」と言えなかった交通安全協会への会費協力だが、数回前の更新時から「けっこうです」を平気で言えるようになった。が、窓口で周囲の方にも聞こえるように「協力いただけませんか」と問われると、なかなか「けっこうです」と言えない人も多いだろう。今日も聞こえた限りでは、協力される方がほとんどだったように感じられた。また優良運転者の場合、当日30分の講習で良いわけだが、その講習の部屋に入ってこられる方は、更新手続きに訪れていた方のうち半数もいなかっただろうか。もちろん高齢者講習が必要な方もおられるから、訪れた方全員が優良運転者講習で済む例はほぼないのだろうが、それにしても、講習会場の様子は、前回とは少し違った感じだった。人口減少で更新手続きそのものの数的変化なのか、今日がたまたまだったのかはわからない。
もうひとつ、大型免許を持っていると深視力検査というものを通常の視力検査とは別に行う。これがけっこう厄介だとは、今日初めて思った。前回のときはそれほど意識しなかったが、とても今日は見づらかった。深視力とは物体の奥行や立体感を見る視力のことで、この検査を3回行い誤差が2cm以内に入らないといけないのだという。1回目、3本の棒のうち、奥から1本の棒が手前にやってきて、並んだら「手をあげて」と言われたのだが、少し動揺していたのか、手を上げるのが遅れてしまった。「もう過ぎてますよ」と言われて、さらに動揺。「やばい、真剣に見ないと」と、次は手を上げる準備をしてなんとかパス。2回目は手前から真ん中の棒が奥に向かって行って並んだところで合図、というわけだが、やはりちょっとあやふや。3回目は1回目と同じ方法になるが、これもまたあやふや。なんとか合格したが、意外に誤差2センチを正確に測られたらダメだったかもしれない。ということで、ネットで調べるとけっこうこの深視力測定は苦手な人が多いという。わたしにとっては、そもそも離れた位置に立つと、窓の中の棒そのものがボヤッとしていてはっきりしない。次回にこの経験はちゃんと記憶にとどめておかないと、と思ったしだいだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます