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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

青木村の自然石道祖神②

2024-11-10 23:26:39 | 民俗学

青木村の自然石道祖神①より

 

青木村田沢木立の道祖神

 

 原池公民館からそう遠くない、田沢川の対岸、木立集落の山道沿いに写真の道祖神が祀られている。「道祖神」の背後には次のような銘文がある。

明治丗四年二月建之
立谷組中

また、「道祖神」の横に彫りは浅いが次のように刻まれている。

芝嶽翁書

というもの。道祖神文字碑に揮毫者の名が刻まれている例は珍しい。
そして右側に祀られている自然石である。前回の原池のものもそうだが、特別変わった石でもない。石質は「道祖神」とほぼ同じよう。どちらが先に祀られたものか分からないが、並んでいる雰囲気では、いずれも同じ時期に祀られたようにも思う。

 さて、この祭祀空間、近くに民家があるものの、「山の中」という印象が強い。その上でたまたまなのだが、ついさっき草が刈られたと思われる感じ。まるだわたしが訪れるのがわかっていたように…。

続く


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