3年前にザザムシ漁を訪ね、その際にこの日記に「ザザムシ漁の今」と題していろいろ書いた。また、「続 ザザムシ漁の今」には過去の記事一覧も掲載している。ようはザザムシについては何度となく記してきた。
そして「いただいた“ザザムシ”の佃煮」に記した中村さんに、今回も長野県民俗の会例会でお世話になったのだが、その後中村さんにザザムシの煮たものをいただいた。実は「いただいた“ザザムシ”の佃煮」に載せた写真にはアオムシしか写っていない。ところが、今回のザザムシの写真にはマゴタロウがいくつも写っている。いわゆるヘビトンボであるが、見るからにアオムシに比べると大きい。マゴタロウは煮ると丸かる癖があるようで、丸くなっているのはマゴタロウだ。したがって、左上に写っている4匹はマゴタロウである。ちょっと拡大した写真を下記に載せた。あらためてこうやってみてみると、なかなかの姿で、やはり苦手な人には食べられないだろう。とくにマゴタロウに至っては、ムカデの小型版といったところで、足がたくさんある。身体も大きいから、食べてみるとアオムシより歯ごたえがある。イナゴとか蜂の子の類とは、明らかに異なる。
本来ザザムシと言われていたカワゲラは、中村さんの料理したものの中には見られない。けして採らないというわけではないのだろうが、小さいから嵩にならない。したがって選択肢としてはアオムシとマゴタロウ。とくに最近の中村さんのザザムシには、マゴタロウの比率が高いようだ。これは牧田豊氏が天竜川上流河川事務所で発行している『語りつぐ天竜川』の49集「伊那の冬の風物詩ざざ虫」に掲載した構成比率よりマゴタロウ率が高いと思う。3年前の写真にはマゴタロウの姿がなかったところからも、採取する傾向の変化なのかも。
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