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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

高速バス利用法

2024-10-29 23:48:58 | ひとから学ぶ

 もう仕事で東京に行くことはないが、近年高速バスのことについて何度かここに記した。いずれも仕事の関係で東京に行ったことについて触れたもの。2年前に記した「高速バスの違和感」では、「どのような観点で予約席が埋まっていくのか、よくわからない」と記した。予約時に窓口で空席を埋めていく際に、何か基本ルールのようなものがあるのか、という疑問だった。今回民俗学会の年会に向かう際、高速バスを利用した。仕事で予約をする際に利用していた「ハイウェイバスドットコム」を利用してのものだが、高速バスを運営する会社のホームページからインターネット予約については「予約はこちら」といって同ホームページへ誘導している。したがって全国のみなが利用しているものなのだろうが、既に2週間後に迫っていたころ予約したから、席はだいぶ埋まっていた。ふつうに考えると窓側の席が埋まっていくように思うが、もちろん傾向はそのとおりなのだが、通路側の席が埋まっていて、窓側が空いているというケースも珍しくない。

 これまで新宿へ行く際に利用するのは飯田始発のバスしか利用したことはなかったが、バス停まで自家用車で行くことになるから、ここでなくてはならないというバス停はない。したがって今回は駒ヶ根始発のバスを利用した。このバスの難点は、駒ヶ根から伊那まで一般道を走るということ。ようは時間を要す。最寄りのバス停で乗るのと比較すると30分ほど余計に時間を要すだろうか。ただし、始発から乗車することになるのと、駐車場が広いということもあって、利用しやすい。ということで初めて駒ヶ根始発の新宿行きを利用した。予約の際にAからCまで埋まっていて、Dが空いていたのでその席を予約した。ようは窓側である。「きっと3人連れでAからCまで並んで取ったのだろう」、そう思っていた。ところが実際に乗ってみるとCの方は一人で利用していて、それも女性だった。以前にも記したが、窓口で席を取っていく場合、案内の方が女性と男性をある程度意識して埋めていくと思っていたら、そうでもないことを知った。ネットで予約となれば、埋まっている席が女性か男性かは不明だ。したがって同性同士になるわけではない。そして今回特に感じたのは、土日だからということもあるのか、バスを利用している人、そのものが女性の方が多い。男性はかなり少ない、そう感じた。そして、やはり満席に近い。隣の席が空席という例は珍しいほど。ちなみに予約の際には埋まっていたAからBには、結局利用者がいなかった。そもそも予約した後に解約があり、さらに別の人が予約するということもある。本当のところはわからないが、くじ引きのような世界だ。

 そして帰路である。予約した時間より早いバスで帰ろうと、新宿の窓口で「空きはないか」と聞くと、「今から出るバスが1席だけ空いている」と言われ、即決でそのバスに変更した。掲示板には「満席」と表示されていたので、乗車口にやってきていたバスには「乗れないだろう」と期待していなかったのだか、実際はみんな乗ってみないとわからない。そして、さらにラッキーだったのは、となりの席は空いたままだった。往路はそのようなことはできないが、復路については、よほど混んでる時期以外は、遅めのバスを予約しておいて、変更した方が、意外とこういうケースに巡り合うということだ。


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