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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

北大出神明社の天狗と獅子(昭和61年の記憶70)

2020-10-19 23:40:33 | つぶやき

与川白山神社祭礼(昭和61年の記憶69)より

 南木曽町与川を訪れた翌日、昭和61年10月19日は辰野町北大出にある神明社の秋祭りを訪れた。天狗祭りとも言われ、天狗が登場することで知られているが、祭りには舟が曳航され、その舟と天狗、そして獅子4頭によって繰り広げられる、ない近在には独特な芸能が繰り広げられる。舟を先導するのは傘鉾であり、この傘鉾は所有している家から貸し出してもらう。舟は竹笹で造られるもので、近在にある「お舟」と言われるものとも一風変わっている。

 舟は「お舟道」と言われる道を上って境内に入ると、境内を三回転半回して止める。舟から4頭の獅子が出て、舟の警護をするように周囲にとどまる。そして天狗が舟から飛び出すと境内を飛び回り神に祈ったり、子どもを舟に入れようと捕まえたりと、一時は天狗の独壇場となる。天狗と獅子のやりとりがあり、時に天狗が舟に戻ろうとすると妨害をしたりする。舟から登場する天狗は飛び回った後に舟に戻るが、これを3回繰り返す。天狗は笹を片手に「ホーホー」と奇声を発しながら飛び回り、天狗に子ども達がちょっかいを出すようなしぐさをしようものなら、天狗に捕まえられて舟に連れ込まれる。この異様な雰囲気に見物客は飲まれるわけであるが、故に多くの見物客を誘う祭りでもある。

 

辰野町北大出神明社天狗と獅子(昭和61年10月19日撮影)


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