けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

お守り

2022-02-08 02:16:52 | 日記
東京で弁護士事務所をやっとる従妹が
『お守り』を送ってきてくれた。
自分がよう行く東京のお寺さんのお守りらしい。

ワシの身体を心配しての事じゃろうが、
『ワシ、ぴんぴんしとるよ』
とお礼のラインを送った。

昨秋、東京の彼女を訪ね
一緒に食事をした時に
つい、自分の癌の事を
しゃべったんじゃろうね?

他の部位の検査を受けに行って
発見された初期の癌のことを。

CT、MRI、そして細胞を採取しての
検査で癌が見つかったことを。
検査が大変じゃったんで
酒も入り、つい口を滑らせたんじゃと思う。

たぶんワシ『お守り』を持ったことがない。
これって首にかけるもんなん? 
バッグに入れとくん? 
家に大切にしもうとくん?

神社に初もうでに行っても、
有名な神社に観光で行っても
『おみくじ』も
大人になってから買うたことがない。

女房殿は必ず買うて
『〇吉』じゃったと
家族で見せ合うて笑うとる。

それを見て、ワシも笑うとるんじゃが、
自分では買わんねー。
別に買わん理由があるわけじゃないんよ、
ただ買わんだけじゃ。

神仏を信じん訳じゃない、
毎日、夕飯前には仏壇にお供えして、
いちんちを感謝しとります。

目に見えん力があるのも信じれます。
なのにおみくじを買わんし、
お守りも持ったことないんよねー? 

じゃが今回は、
せっかく従妹がワシのために
買うてわざわざ一筆添えて
送ってくれたもんじゃけぇ、
大切にしようと思うんじゃが、
身に着けておくもんなん?

彼女は親戚の中でも
一番の秀才じゃし、出世頭と
一目置いとる存在なんじゃが、
彼女は彼女でワシのことを
敬愛してくれとるようで、
最近になってより近づいた存在じゃ。

いとこの中では彼女が最年少で
ワシの母親の妹の子になる。
司法試験に何度も挑戦して
掴んだ弁護士の資格。

それにはお付き合いしとった
男性との結婚も諦める、
つらい人生を選んだ彼女。

才色兼備で、いくらでも
男が寄って来そうなのに
独身を通しとる彼女を
不憫に思うこともあるが
彼女が自分で選んだ道じゃ。

『貧乏人の味方』を自称する彼女、
弁護士といえども決して裕福ではない。
『弁護士にもピンからキリまである』
と苦笑する彼女が誇りじゃ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする