昨年、上の孫娘が国立大学に合格して
喜んだんじゃけど、今年は下の孫娘が
中学受験するとかで、気を揉んだが、
見事、ノートルダム清心に合格したらしい。
この学校に行きたいと5年生に
なった頃から言うとった。
実現できてエカッタ!
抱きしめて褒めてやりたい。
ご褒美に何をやろうか?
どこかへ連れてってやろうか?
希望を訊いて、叶えてやりたい。
じゃが、この子の事を大好きな
男の子が居ることも
あるお店の人から聞いて
知っとるワシは複雑な気分。
その男の子が進む地元の中学には
ウチの孫は行かんことになるけぇじゃ。
その男の子はクラスで一番人気の
子らしいんじゃけど、
ウチの孫娘に訊いたら
『別に・・・・』
そのお店の女将さんは
何とかその男の子とウチの孫娘の
仲を取り持とうと企画してくれるんじゃが
どうやら同じ中学校には進めそうもない。
先ずは合格したんじゃけぇ
めでたく、祝うてやらにゃあいけん。
わが家では今が一番、
幸福の絶頂にあるような気がする。
ウチの子供たちが小さい頃から
夕食の時に、言い聞かせた言葉
『今が一番、幸せなんじゃと思え』
あれから、更に更に幸福度は増した
とワシは感じるんじゃけど、
その事を女房殿に言うと
『いえいえ、決して幸せばかりではなかった』
と言います。
「えっ? 不幸なんかあった?」
とワシが訊くと
息子んとこの次女が障がい者として生まれた
女房殿が突発性難聴になり、片耳が聴こえなくなった。
ワシが車にはねられ、足を20針も縫う重傷を負った。
母親が亡くなり、義母も義父も亡くなった。
「へぇー!ワシそんなん不幸と思わんかった」
と言うと、
『無神経とゆーか、楽天的とゆーか』
とあきれ返った。
言われてみれば、そうなんかもしれん。
不幸を不幸と思わんのかもしれん。