意地悪な天気は、今年の短い
紅葉見物の機会が少ないと
分かっとりながら、
更にその機会を奪う。
先週、今週と週末の天気は、
遠景を隠し、
それでも高原は数少ない訪問者に、
近景の樹々の色でもてなしてくれた。
『晴れ女』と自称する女房殿に気遣いしてか、
深入山辺りでは日が差し、
今がブナ林の紅葉、真っ盛りじゃと教えてくれた。
霧雨でも濡れたら、
気持ちの高揚まで流してしまうと、
すすき野が広がる道端に車を停め、
イズを倒して空間を拡げ、
白ご飯の手作りおむすび弁当をひろげた。
別に持って来たパリッパリの
黒海苔で巻いて食べる味は格別じゃった。
玉子焼きにハム、焼肉、ごぼう天・・・
『何もおかずがないよ』と言いながら、
早起きしてご飯炊いて、
作ってくれた弁当。
これが一番 。