深夜放送のNHKで『袴田事件』を
10年くらい前から取材した
番組を流しとったのを見た。
袴田さん姉弟の人生は、
この事件のためにあった?
自分に置き替えたら、
ここまで闘えるじゃろうか?
と問いかけてみた。
と同時に、人が人を裁くことの是非、
人には間違いもあるし、
間違いを犯した人の権力が
大きいものじゃった場合、
それが法の名の下に、
正々堂々と社会に認められた
ことになってしまう恐ろしさを感じた。
検察側の立場になったらどうなんじゃろ?
尊敬する先輩たちが
やって来た事を否定できる?
もし袴田さんが犯人じゃなかったら、
いったい誰が?
そして50年近くにも及ぶ
死刑囚としての勾留期間の賠償を考えたら、
何としてでも先輩たちが解決した事件を、
ご破算にする訳にいかん。
そんな安物の義理人情劇なんか
ある訳ないと思いたいが・・・。
納得がいかんまま人生を終えた人も、
史上、多いと思うし、
今、この時間にもあるかもしれん。
この世にそんな未練を持って
終わりとうないんじゃけど・・・。