けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

初めての海外旅行は貧乏旅行 Ⅲ

2018-01-31 03:08:16 | 旅行
航空券は羽田-バンク-バ-の往復で、往路も復路も決められた航空便であった。
往路は問題ないが、復路は個人でアメリカを旅して無事にその日に
バンク-バ-へ戻って来れるかじゃ。

そんな先の事より、バンク-バ-空港に着いて、先ず最初の難関が待っていた。
カナダの日本人移住者の団体は親戚の子供などを夏休みにカナダに招待する
というのが目的なので、バンク-バ-空港の到着ロビ-には
大きなプラカ-ドを掲げたカナダの親戚の人が迎えに来てくれている。

私たち夫婦にはそんなお迎えはない。
ガイドブックにはダウンタウン行きのバスに乗ってダウンタウンへ行けば
いくらでもホテルはあるんで、その中から安全で衛生的で安いホテルを選ぶようにと
書いてあるんで、10台くらい停まっているバスのドライバ-に訊いた。

「このバスはダウンタウンに行きますか?」
答えは「ノ-!」
何故か数台のバスに訊いたが、すべて答えは「ノ-!」
『ガイドブックに書いてある事と違うじゃん!』

不安そうな顔をする妻の傍で、再度ガイドブックとにらめっこ。
そんなワシに神は手を差し伸べてくれた。
「〇〇さんですか?」
すでに空っぽになった到着ロビ-にしゃがみこんでガイドブックを開く
私たち夫婦に歩み寄ってくれた人がいた。

一瞬、何が起こっているのか理解できなかった。
初めて来たカナダで自分の名前を呼ぶ、見知らぬ人が居ることが理解できなかった。
それはAさんで、自分の友人の叔父に当たる人であった。
Aさんは甥っ子の友人が来るというので、心配して空港まで来てくれたみたいじゃ。

その日はAさんが交渉してとってくれたホテルに泊まり、
Aさんの車でスタンレ-パ-クなどに連れてって貰うた。
Aさんには今でも感謝している。

でも当時の自分にはカナダではなくアメリカに興味があったんで、
翌日にはアメリカに入国、そこから行き当たりばったりの珍道中が始まった。

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