けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

冬の雨

2019-12-02 06:04:52 | 日記
小学校の6年生の時に新聞配達を始めた。
その頃流行った『野球盤』というおもちゃが欲しかったけぇじゃ。
親はそんな高いおもちゃを決して買い与えるような親ではなかった。

それまでワシを可愛がってくれ、いろんなおもちゃを与えてくれた
叔母(父親の妹)は既に嫁いでいたんじゃろうね?

自分で買うしかない、ならばアルバイトして資金調達しなければ。
そう思うたら近所の新聞店に頼み込んでアルバイトの仕事を得た。
所謂、新聞店から各家庭に新聞を配る配達員ではなく、
当時、国鉄の駅のホ-ムに投げられる新聞の束を新聞店まで運ぶ仕事じゃ。

大量の新聞を自転車の荷台に載せて新聞店まで運ぶだけじゃが、
配達員がやってくるまでにしなければならない仕事なんで
一般の配達員より早く起きて駅に向かわねばならん。
母親にお願いして起こして貰うたのを覚えておる。

新聞配達の辛さは早起きと冬の冷たい雨じゃ。
冬場はアルバイトが辞めていくんで、各家庭への配達をやった事もある。
ビニ-ル手袋をはめていたんでは新聞が1部ずつとりにくいんで
手袋なしで配達しとったが、配り終えると手が真っ赤になっとった。

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