長年 『お前とは、もう飲みとうない』
そうワシから断って何年になるじゃろう?
そんな女性と久し振りに食事をする。
それは、ワシの親友が昨年亡くなって
悲しみに暮れる奥さまが気になっとる時、
その女性も気にしてくれとったんが分かったから。
その女性の旦那もワシの親友で
もう亡くなって15年以上経つと思う。
その時は彼女も若く、隣に住む、舅、姑、兄夫婦
に肩身の狭い想いをして暮らす彼女の
悩みをいろいろと聞いてあげた。
じゃけど、会う度に姑、兄夫婦の悪口ばかりで
最初は辛く寂しいんじゃろうと聞いておったが、
あまりにも増悪に満ちた告げ口に
彼女の人格を疑うようになり距離を置き始めた。
ワシだけでなく周りの友人も距離を置くようになり
彼女は孤立化していった。
可哀相じゃったけど、自分を見つめ直す機会と
信じ、放っといたら
上に書いたような事があり、
見直して、友人から頂いた筍をお裾分けした。
それがきっかけじゃった。
数日前からラインで打診して来とった。
昨年旦那を亡くした彼女を慰める会と称して
食事会をしようと。
彼女の料理が美味しいのは知っとるんで
『人の悪口を言わん約束』を守るなら、
との条件で承諾したら、すぐ決まった。
あんまり酔わさんように
楽しい会にしたいと願うとる。