綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

令和最初の菜種守の授与

2020年02月24日 | ノンジャンル
本年も例年通り、イライラ封じの「菜種守(なだねまもり)」の授与を明日、2月25日から4月上旬までの菜の花の時期限定で、茶屋町の御旅社で授与致します。

この春は令和の御代となって初めての春です。

春の和らぎの如く、令和の時代も穏やかな年まわりとなるよう、祈念致し授与申し上げます。



●授与についてのご案内●

初穂料:700円

昨今、社務多忙の為、平日は留守がちでございますが、
土日の13:00~17:00であれば概ね授与所に神職か巫女が詰めております。

なお、菜種守は茶屋町の御旅社限定の御守ですので、御本社では授与しておりません。



●菜種守について●

茶屋町はかつて一面の菜の花畑で、俳人の与謝蕪村が「菜の花や月は東に日は西に」と詠むほどに菜の花の名所でした。

また当宮の御祭神、菅原道真公も菜の花にはご縁があり、道眞公が天神さまとなられた後、京都では落雷や災害が続き、天神さまの祟りと恐れられましたが、道真公の御命日である旧暦2月25日頃に咲く菜の花の風情に、天神さまの荒ぶる御心が年を重ねるごとに次第に宥ね(菜種)られて、学徳の神さまと成られたという信仰があり、この菜種守はそういったトゲトゲしい心を宥ね、開運を祈念する御守です。

御守の中には御神符と共に、茶屋町産の菜種が封入されております。かつて梅田で菜種を栽培していた頃は、その出来の良し悪しを鞘を振って確かめ、その音が良ければ笑顔になったという言い伝えもあり、この菜種守もそういった故事に倣い、菜種の音が鳴るようになっています。

また御守袋の織り柄が近世までの梅田の風景になっており、まさに梅田・茶屋町ならではの御守です。


●諸注意●
報道等でもご承知の事と存じますが、新型コロナウイルスの問題が深刻になってきております。梅田のみならず人の多い地域へのお出かけの際は、マスク等をして頂き、帰宅時は必ず手洗いうがいなどで予防をお心がけ頂きますようお願い申し上げます。また、水分補給が大変効果的でございますので、お出かけ時はお茶などを携行頂き、咽頭内が乾く事のないようお努め下さいませ。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする