綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

御本社東面 石玉垣、社号碑 建立奉賛事業 竣工奉祝祭

2021年11月10日 | ノンジャンル
本日、当宮主祭神であられます、嵯峨天皇さまが当地梅田(当時は兎我野)に行幸になられて1200年、並びに、今上陛下の御即位記念としまして、御本社東面に石玉垣を建立する奉賛事業の竣工奉祝祭の方、無事お納め申し上げました。

この事業は平成30年の台風で、御本社本殿屋根、稲荷社屋根、社務所各所などに被害が発生し、その修繕費用を目的として玉垣奉賛事業が企図され、ちょうど平成から令和の御代替わりの節目でもあった事から、今上陛下の御即位記念事業として募財活動が開始されました。

しかしコロナ禍により、当初令和2年春に竣工を迎えるはずが、1年8ヶ月もの間、工事は中断し、奉賛事業も進められない状況となってしまいました。

令和3年に至り、ようやくコロナ禍が若干減退した事と、ちょうどと言っては語弊があるやもしれませんが、文頭にあります通り、弘仁13年、当地に嵯峨天皇さまが行幸(お越しになる事)になられてから、この年で1200年目に当たる事から、事業規模を拡大し、その奉祝事業としまして東門一帯の改修事業として仕切り直し致ました。

今事業におきましては宮司の強い意向で、普段から当宮御本社にご崇敬をお寄せ下さる氏子崇敬者の方々を中心にご奉賛のご案内をさせて頂き、一般の方へのご案内は御本社の御本殿前にてご案内させて頂くだけに留め、出来うる限り、そうした日頃の祈りを大切に下さる方のお名前を玉垣にして建立申し上げたいという思いから、それらの方々をご優先して進めさせて頂きました。

またこの事業の大きな目的としまして、これまで東門には社号碑(神社の名前が入った石碑)がありませんでしたので、これを新たに建立する事が目的の一つでした。

この東門という場所。実は嵯峨天皇さまが「三筆」の筆頭と讃えられるのは、平安宮大内裏の各門の扁額の揮毫を、南門を弘法大師 空海、北門を橘逸勢、そして東門を嵯峨天皇さまが筆を取られた故事から、後に三筆と呼ばれるようになったもので、嵯峨天皇さまを主祭神と戴く当宮にとっては東門は特別な意味をもちます。

そこで弘仁の御代を代表する筆法第一人者が嵯峨天皇さまでいらっしゃるのであれば、令和の御代を代表する書家の方に揮毫をお願いすべきと考え、当宮禰宜の知人を介して、令和の元号を揮毫になられた茂住修身(雅号:菁邨)先生に揮毫をお願いさせて頂き、先生も「素晴らしく、崇高なお話に少しでもお応えしなくては」と敬神の誠心からご快諾下さり、茂住先生の揮毫による社号碑を建立する運びとなりました。

そして本日、令和3年11月10日。見事麗しく、石玉垣、社号碑、また由緒記など当宮東面の改修事業が全て終え、竣工奉祝祭を斎行申し上げました。

当事業にご寄進を頂きました皆々様には、コロナ禍という未曾有の世界的疫病の吹き荒れる中、ご寄進を頂きました事、改めまして厚く御礼申し上げる次第です。また、茂住先生におかれましては、フランスでの個展の準備で大変お忙しい中、ご帰国早々にご参列頂き、本当に恐縮の思いでございました。併せて深謝の思いです。誠に有難うございました。

東門の東という方向は、道真公の「東風吹かば」の歌にあるように陰陽五行で春を表す方向です。コロナ禍という冬を乗り越えて、今を春べと咲くやこの花の如く、ご寄進を頂きました皆様の日々が平穏な春に向かうように、穏やかにあられますよう祈念致しますと共に、コロナ禍まだ燻り続けている現状、何よりもご健康をお祈り申し上げる次第です。








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ドルチェ楽器さまより歯神社朱塗替え奉納について

2021年11月02日 | ノンジャンル
歯神社のお隣に、この度、ドルチェ楽器大阪店さまが茶屋町からお引越しされて、明日11月3日に開店されます。

そのドルチェ楽器のご代表さまより、ご縁あって歯神社のお隣にお引越しさせて頂いたので、御神縁に感謝し、老朽化していた歯神社の鳥居、玉垣の朱色の塗り替えをさせて頂きたいという、ご篤志のお申し出を頂戴し、この度、ドルチェ楽器大阪店さまのご竣工と時合わせて鳥居、玉垣も美々しく塗り替えて頂きました。

コロナ禍の大変なる時に、誠に尊きお志に只々感謝の思いでございます。

ドルチェ楽器さまは、管楽器の専門店として大阪で開業され、海外のトップブランドの輸入代理店としても大変有名で、特に吹奏楽に携わられるプロの方であれば知らない人はいない名店です。

神さん事も大切にして下さるお店であられますので、皆様の管楽器も同様に大切にお扱い下さるお店であろうと思います。ぜひ歯神社お参りの際は併せて足をお運び頂ければと思います。
ご代表の安川さま。誠にありがとうございました。

https://www.dolce.co.jp/




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埼玉のサツマイモ「紅赤」

2021年11月01日 | ノンジャンル
本日、梅田東子供会の会長さんのご厚意で、11月6、7日、MBSさんのチャリウッドというイベントに地域が協力して開催される「なのはなプロジェクト&さつまいもプロジェクト」で、参加者の方にお頒かちする「紅赤(べにあか)」というサツマイモを当宮御旅社にお供え頂きました。

このお芋は、埼玉県の伝統的なサツマイモの品種で、「サツマイモの女王」とも呼ばれているそうです。明治時代から今に至るまで栽培が続けられており根強いファンを持つホクホク系のサツマイモです。

先般から記事にも上げておりますが、当宮石灯籠の石刻から、令和3年は梅田にサツマイモがもたらされた事が確認出来る文政4年からちょうど200年であり、その時にもたらされたサツマイモは埼玉県の相上村からやってきた可能性が濃厚である事から、今回、そのイベントでも埼玉県産のサツマイモを使おうという事になり、その最初のお芋を当宮にお供え下さいました。

200年前、梅田にもたらされたサツマイモと同じく埼玉のサツマイモが時代を超えて再び御神前に奉られた事に、大神さまもきっと懐かしく、また喜んでおられる事と思う次第です。

11月6日、7日のイベントにつきましては下記をご参考下さいませ。
http://florist-mary.juno.weblife.me/umedahigashi/nanohana.html
子供会会長さんありがとうございました。イベントのご成功を祈念申し上げております。
(なおイベントでは当宮禰宜も歴史の解説で両日とも15時からちょっとお話させて頂く事になっております)



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