本日2月25日は当宮の御祭神 菅原道眞公が天神さまになられた日といわれております。道眞公は生涯を通じて梅の花を大変愛されておられましたので、その故事により今日の神事は梅花祭(ばいかさい)と呼ばれております。
茶屋町の当宮御旅社の紅梅は、道眞公が綱を敷いてご賞翫あそばされた天神信仰の霊木として古今遠近に知られ、梅田の梅の字の由来にもなったといわれています。
しかし、近隣に高層建築が増えた事で年々日当たりも悪くなってきている事や、夏の高温で根が弱ってしまう上、ここ数年ミノムシの被害で花芽を食べられる被害が続いており、枝によっては花芽が無い枝もありますが、何とか今年も春の魁の色を見せてくれました。
また、本日2月25日から4月上旬までの限定で、イライラ封じの御守である菜種守(なだねまもり)の授与の方も、茶屋町の御旅社で開始いたします。
この御守は菜の花が咲いている時期限定で、茶屋町の御旅社でのみ授与致します。(基本的に土日13~17時であれば確実にお受け頂けます。平日は留守がちです)
コロナ禍や物価高でイライラのつのる昨今。春の和らぎの如く、穏やかな心もちになりますよう、祈念致し授与申し上げる次第です。
●菜種守の授与についてのご案内●
初穂料:700円
昨今、社務多忙の為、平日は留守がちでございますが、
土日の13:00~17:00であれば概ね授与所に神職か巫女が詰めております。
(2月25日は午前中、神事の為ご対応出来ませんが13~17時は授与可能です)
※菜種守は茶屋町の御旅社限定の御守ですので、御本社では授与しておりません。
●菜種守について●
茶屋町はかつて一面の菜の花畑で、俳人の与謝蕪村が「菜の花や月は東に日は西に」と詠むほどに菜の花の名所でした。
また当宮の御祭神、菅原道真公も菜の花にはご縁があり、道眞公が天神さまとなられた後、京都では落雷や災害が続き、天神さまの祟りと恐れられましたが、道真公の御命日である旧暦2月25日頃に咲く菜の花の風情に、天神さまの荒ぶる御心が年を重ねるごとに次第に宥ね(菜種)られて、学徳の神さまと成られたという信仰があり、この菜種守はそういったトゲトゲしい心を宥ね、開運を祈念する御守です。
御守の中には御神符と共に、茶屋町産の菜種が封入されております。かつて梅田で菜種を栽培していた頃は、その出来の良し悪しを鞘を振って確かめ、その音が良ければ笑顔になったという言い伝えもあり、この菜種守もそういった故事に倣い、菜種の音が鳴るようになっています。
また御守袋の織り柄が近世までの梅田の風景になっており、まさに梅田・茶屋町ならではの御守です。