『LOVE LIVE LIFE +1 / LOVE WILL MAKE A BETTER YOU』
おそらく都合三度目のCD化が目出度くユニオンから相成りました。見開きジャケ&エンボスジャケを再現した紙ジャケでインサートつき、最新リマスタリング!解説はつまらなかったですが、いい復刻です。前回は10年前?位のP-VINEのプラケでの復刻でしたが、そこに収録されていたボーナス・トラックはなし。『日生劇場の布施明』からのLIVEテイクでした。
メンバー
市原宏祐:SAX
横田年昭:FLUTE
水谷公生:GUITAR
直居隆雄:GUITAR
柳田ヒロ:ORGAN
寺川正興:BASS
チト河内:DRUMS
川原直美:PERCUSSION
布施 明:VOCLAL
1. The Question Mark
2. Runnin’Free
3. Love Will Make A Better You
4. Shadows Of The Mind
5. Facts About It All
全5曲ですが、一曲目は当時のレコードでいうとA面全部を使った長尺曲。昔は一曲目はあんまり・・・でしたが、今聞くとものすごく格好良い!フリーな導入部から徐々に熱を帯び、サックスとフルートとオルガンとギターがビートにのって暴れる感じは、ブリテッィシュ・ジャズ・ロックが好きな人なら絶対にオススメ。残り(B面)も同じくオススメでやはり白眉は、スライの「I WANT TO TAKE YOU HIGHER」のリフを思いっきりぱくったタイトル曲「 Love Will Make A Better You 」でしょう!私はこれを聞いたときには本当に腰を抜かしました。本当に強力なジャズ・ロック。布施明はおそらくキング・レコードつながりで参加したと思われますが、日本の本格的なボーカリスト不足も合ったかもしれません。でもここでの布施明は本当に凄い。未だにテレビで歌ってらっしゃいますが(主に懐メロとしてですが)、その姿からは全く想像出来ません。そもそも音も目隠しすれば日本人が発する音ではなし!それくらい当事の海外のジャズ・ロックに肉迫した内容である。
1971年キングからの発売で、先に同じくユニオンから紙ジャケ化になった「クニ河内とかれのともだち/切狂言」と同じ『ニュー・エモーショナル・ワーク・シリーズ』の一枚。このシリーズ、そうとう強者が採算度外視で仕切っていたに違いない!
ニューロックからの水谷公生と柳田ヒロの二人がやはり息巻いていますが、あまりこういうセッションものの参加には珍しい?ハプニングス・フォーのチト河内のドラミングもナイス。その他はジャズ勢ですが、ニューロック勢と同じく新しいジャズに積極的にかかわっていたメンツで、今もって評価の高い日本のロック/ニューロック/和ジャズ/ジャズ・ロックの名盤。
↑ユニオンの先着特典の帯。
ゲスト参加の布施明が大きく捉えられているのが興味深い。
もしL.L.L.が好きな方は絶対にこちらの二枚もオススメです。
どちらも上記と同じくキングから1971年に発売され水谷公生と横田年昭が参加(他にもかぶっているメンバーも)している日本のジャズ・ロック名盤。
左)横田年昭とビート・ジェネレーション/フルート・アドベンチャー
右)猪俣猛とサウンド・リミテッド/イノセント・カノン
※これらについてはまたいつか取り上げたいと思ってます。