この夏、休暇を利用して国宝の彦根城と犬山城を攻めてきた。
日本の100名城の中で国宝の城は、姫路城、松本城、そして
彦根城と犬山城の、たった四つしかない。姫路城、松本城は、
既に攻めているので、今回で国宝の城は全て攻めたことになる。
私は城を巡る時、城を攻めるという観点から捉えることにして
いるため、あえて城を攻めるという表現をすることにしている。
全国の城全般に言えることは、城の縄張り(城の構え)、掘り、
石垣、櫓(やぐら)、曲郭(くるわ)、階段などをみると、掘りは
深く、石垣は登り難い。また天守へ続く先が見え難く迷路のよう
になっている。ここで相手の攻撃を受けたらひとたまりもないで
あろうと思われるような石垣に囲まれいる所が必ず何ヶ所かある。
天守に向かう階段の幅もやや広めに造られていて歩調が合い
難くなっているなど、城は何処も攻め難くなっている。
国宝の彦根城と犬山城もこれに違わず難攻不落の城であったが
当時そのままの、天守、武器庫、柱等々は、復元した城とは一
味も二味も違い、国宝の城ならではの趣であった。
難攻不落の天守に登り、武将を想い戦国時代に心を馳せるのは
男のロマンである。
今回の城攻めは、愛馬ならぬ愛車プリウスで出陣。東北自動車
道を走り、郡山JCT(ジャンクション)から、磐越自動車道、北陸
自動車道、名神高速道路を乗り継いで、彦根ICまで片道765
km。高速料金は、通常の半額7、150円。日曜日の朝7時に家を
出て彦根のホテルに着いたのは20時。もちろん、途中のサービス
エリアで休憩をし、食事をしてのことだが、彦根はかなり遠い。
愛車プリウスの今回の燃費ではリッター27.7㎞を達成、ガソリン
満タンで45リッター入るから、彦根までは余裕の走りであった。
特に今回の場合、プリウスの機能のひとつである「クルーズコ
ントロール」と「エコモード」を多用したせいもあると思う。
「クルーズコントロール」で速度(今回は98Km/H)を手元で
設定すれば、登り坂であろうが、下り坂であろうがアクセル操作を
一切しなくても一定の速度で走ってくれる機能である。
運転が楽で疲れない、とても便利な機能である。
高速道の直進では、暑さのせいか蜃気楼(シンキロウ)が見えた。
北陸道に入ると宮城ナンバーの車は、殆ど見掛けなくなる。
それでも、たまに宮城ナンバーの車を見掛けると、同郷のよしみ
とでもいうのか、とても懐かしく思えて、近づいてしまう。
疲れているせいだろうか。危ない危ない。
それだけ彦根は、遠いところであるが、この夏よい想い出をつくる
ことが出来た。