田舎の道草

田舎の道草徒然日記

杉花粉の舞い散る中

2019-03-09 | 日記
「春に三日の晴れ間無し」と言われているが
今朝は、雲一つ無い快晴なれど、一段と冷え
込んでいる。
ただ、夜明けは確実に早くなってきた。

一年のうちで、ウグイスの歌声が鐘一つの
今頃の気候が一番好きだ。
「♪~重いコート脱いで出掛けんべ~♪」と
何かに開放された気分になれるからだろうか
ただ、厄介なことに、杉花粉がそれを阻む。

子供の頃、竹ひごが通る太さの竹を
10センチ程に切り、杉の実(以後、杉粒と
称す)を詰め込んで飛ばす「杉鉄砲」を
作って遊んだ。
水鉄砲に似た原理である。

はじめに、竹の筒に一個の杉粒を
竹ひごで、竹筒の出口まで押しこむ。
次に一個の杉粒を筒の入り口に詰め、
それを竹ひごで押し込む。
すると、先に詰められた杉粒が、
後から押されてくる杉粒との空気圧縮に
よる力で、思い切り飛び出していく。
その時の音は、「プチッ!!」で、
「びっくりポン!!でなかったのは
確かである。
何と懐かしい響きであろうか。

また、竹筒の中をスムーズ通るようにと、
口の中に杉粒を5~6個含み、
唾液で充分に湿らし、元込め式で発射を
する工夫もしていた。
何と5~6連式杉鉄砲である。
今、想うに飛んできた杉粒が、
顔に当たると、杉粒がよくくっついて
落ちなかった。

明治時代の戊辰戦争では、エミール銃の
元込め式の連続発砲のその性能に
会津が敗れたともされている。
子供心に杉鉄砲の発射の速さを
工夫すべく、
「杉の実唾液潤滑元込め式杉鉄砲」を
あみ出していた。

あの頃、杉花粉の舞い散る中、平気で
野山を駆け巡っていれたのは、
「杉の実唾液潤滑元込め式杉鉄砲」による
杉花粉免疫によるものかもしれない。
だとするならば、現代において、
杉粒を鼻の穴に5~6個詰めてみるのも
対策の一つかもしれない。

ただ、子供の頃、まだ花粉症という病名は
無かったものの、ネギ鼻を垂らしていた
仲間が多かったことは確かだ。