金輪継に匠の技 2021-01-09 | 神社仏閣 九品寺の『大栓金輪継』 日本には木造建築を何世代へと残す・継ぐ文化があります。九品寺(くほんじ)の楼門(八脚門)の柱にこの伝統技法が使われています。この山門の歴史は弘法大師まで遡る(明治37年重要文化財指定)古刹。 この楼門は三間一戸で、屋根は入母屋造りの檜皮葺、内部には仁王像が安置する。江戸時代に一度修理され、寄棟造り茅葺に改修されたが、昭和37年(1962)の修理の際、建築当初の入母屋造りに復元されている。建築様式は鎌倉時代後期のものと寺伝に記す。 日本が誇る宮大工の匠の技を楽しんでみましょう…。 < 木栓金輪継にて補修 > 木造建築はいづれ傷つき腐り朽ちるものです。しかし朽ちてしまった部分を取り除き、新しい材を使って組木(継手)技法で再び、柱や梁・桁等を復活させ、その耐久は次の世代へ継ぐことができます。金輪継(かなわつぎ)等の「継」はここからきたと宮大工さんから聞く。