第58章「-5度」

2012年02月08日 | 人生これから日記
2012年2月4日
吹雪を想像していた内山峠は意外や穏やかだった。
16時50分小諸着。
着いてすぐ薪をガンガン燃やし熾き火の用意をする。
これはコーヘー君の仕事。



3年ぶりにコーヘー君が帰ってきた。
世界中と言っても過言ではないくらいあっちこっちの国に行き
見聞きしてきた事を土台に身の置き方をじっくり探している最中の
時間の隙間を見て小諸にやってきた。



彼がここを手伝いに来た時はまだ伐採中で
焚火サークル用の柱を作っていた時で、勿論ログ小屋は無かった。

ログといえば、彼はカナダを巡っている時にログビルダーのどえらいボスの所で
10か月間働いていたので、本場のログの話も聞けたし、逞しくなって帰ってきた。

日本で農業をする。
オーガニック=高い、という市場の観念はおかしいと云い、彼の目指すものは聞いてるだけで消費者が欲しい野菜そのもの。
数年後に安くて安心な野菜が九州発~横浜で食べてることを想像するだけで嬉しくなってしまう。
これほど中身が見えてる生産者はいないから安心して孫にも食べさせられる。

は・や・く!!作って!!


今の時期、新潟や青森など4m越えの積雪量で大変なことになっているのだけれど
小諸は2週間前に来た時から殆ど雪は降っていないようだ。
心配していたソーラーにも積もっていなかったし、
-5度でもやっぱりあまり寒くなかった。(水も出たから)



いい天気で浅間山もくっきり!と、思いきや2本の松でちょうど見えない。

見える所まで登って登って

すべったー!


まあまあの操縦?
エンジン付きは買えなかったので持ち手つきのソリを買ってきた。
時速30キロ位でたかなあ~体感速度はもっとありそうだったけどね。

すべるのはいいけど登ってくるのがしんどい・・・うーはめんどくさがらずに毎回走ってついてくる。吠えまくって。

ドアは案の定、開かなかったので下の石は斫って取ってしまった。
ドアの上に付けたカバーの板が当たってその部分も削った。
まだまだこれからだな、しっくり落ち着くまで数年かけて手をかけれあげれる。

ログはいとおしい。



第59章に続く