おもいで

2011年10月16日 | 出来事
10月15日

今日はオヤジの命日です。
何年前になるのか・・数えてないのでわかりませんが。

オヤジの田舎は福島県のいわき市なので地震の事をきっと悲しんでいることでしょう。
毎夏、勿来のおばさんの家に泊まって海で遊びました。
私はきまって兄とけんかして砂浜で追いかけっこをしている姿を
オヤジが8ミリに収めていました。
その時の母の姿は麦わら帽子と水着は来ているもののバスタオルとシャツで
埋め尽くされて、、、今の私より若い時の母です。

それから船橋のヘルスセンターに1か月の間に何度も何度も行きました。
昼寝をしていると姉たちだけで行ってしまうのでおちおち寝てもいられず
でも寝てしまって、起きると母しかいなくて悔しい思いを随分しました。
そこの大滝すべりが大好きだったんです。
滑っては登り、また滑っては登り、水着のお尻が熱くなるほどの勢いで滑ったのを覚えています。
冬の思い出はないのですが、夏は必ず出かけていました。
高速のない時代でしたからガタガタと水戸街道を延々いわきまで走って
途中の牛久?だったと思いますがうなぎが美味しいといつも其処に寄ってお昼を食べていたのを覚えていますが、私はうなぎが嫌いなので食べませんでした。
その時は何を食べさせてもらったのかしら・・・
「おまえは不幸だ」
そう言われました。
私にとっては食べる方が不幸だったので何を言われようとたべれず。
食べれない子にじゃあ、こっちにするか?などど言うオヤジではないので
たぶん何ももらえなかったかも。

そのガタガタ道で必ず車酔いして止まるや否やブホー・・・と。
それも途中で気持ち悪い・・・とかいっても聞く耳持たず。
「窓から吐け」でおしまい。

怖くて強くて、頑固で、話し好きで、
酔うと話が長くなるので姉たちは上手くすり抜けて2階に上がっていましたが
そんなオヤジが一人ではかわいそうでいつも聞いていたのは私だけで。
2階に上がると姉たちにご機嫌取りとけなされたのを覚えています。

オヤジとは一番私がけんかもしましたが一番似ているとも言われました。
(そう言われるのが嫌だったんですが・・)

高校生の頃、兄とけんかをしていたら私が悪いといきなり殴られ
兄がびっくりしてオヤジを止めたことも有りました。
その後、オヤジとは一年以上口をききませんでした。
何度かオヤジが話を私にふってきたことも有りましたがそれも無視。
とうとうオヤジがおれて
私の大好物のエビを「ほら、これうまいぞ」とお皿に入れてくれて
素直に食べた時に久しぶりにオヤジの顔を見ました。
本当はオヤジの笑った顔が大好きなのに
つまらない意地で無駄な時間を過ごしてしまいました。

思い出がつきないです。
嫌いで喧嘩していた時間の方が長かったようなオヤジとの間ですが
今は全部わかります。

小学校の図工の授業で絵を描きに土手にいった時
段ボールに捨てられていた子犬を見つけ、そのまま家に連れて帰って
むくむくしていたのでムクと名付けようとわくわくしていたら
「野良犬だからノラだな」と、勝手にノラと付けてしまい
その時も嫌で嫌で、でもオヤジの言ったことを覆せるのは誰もいないし。

後から知ったのは、ノラは野良ではなくて
外国の小説かドラマの中でかっこいいオヤジが好きだった探偵の名前だったんだって。
そう言ってくれたらよかったのに・・・。

ノラが死んじゃった後、オヤジが連れて来たジローは
オヤジにとって最後の犬になったネ。
私は途中でお嫁に行っちゃったからジローを最後まで面倒見なかったし
娘たちがどんどん嫁いでオヤジはジローだけになっちゃったからかな。
何匹も犬のいない時がなかったくらい飼っていたのに
ジローの死はオヤジにとって堪えたんだと母から聞いた事を覚えています。

今、オヤジの写真とジローの写真を並べて
その前でこれを書いています。

ベレー帽に菊花石のネクタイピン。
土手に座っているジロー。

ふわーとカーテンが風で膨らんでまるで何かが入ってきたかのような夜。

いい夜です。
ゆっくりオヤジと話が出来るそんなお年頃の私になりました。



第52章「4度目の秋」

2011年10月12日 | 人生これから日記
1章から始めたブログもとうとう歳の数まで続いてきた。

4年前の秋、
開拓途中でやっとこさトレーラーを入れた。
来る長い冬を目前にトレーラーを最優先させて道を作ったり、松で土止めを作ったり、
思えば今はなんて満たされているんだろう・・・。

満たされる環境になじんでしまうと体が以前のように動こうとしない。

こんなのとか、

こんなのとか、、、

今回はリコ&ばあばチームと娘親子がやってきた。
ログに2組
バンビに1組
それ以上来たらテントも有る。

↓野外キッチン。手を伸ばせば何でもある。
 1辺だけ風よけにビニールシートを張った。



おいしい秋の味覚は栗・プルーン・リンゴ
そして毎度おなじみのモツ鍋に焼肉。


植えた覚えのない花。これは、雑草?
オキザリスみたいだけどこんな大きな花の種類もあるんだろうか。




うっすら暗くなりだすと
ソーラー式のイルミネーションが付きだした。

「何年も持つ、しっかりした作り」というふれ込みのこのライト、
本当だったらうれしいな♪



帰るときにスイッチを消して行こうと思っていたら
忘れて帰ってきてしまった。

今度いつ行けるかわからないのに
毎日夕暮れになると青く光り出すんだね。
誰もいない森の中で・・・。




第53章に続く

火鉢の生活

2011年10月05日 | 出来事
10月に入ってやっと秋らしい気温になってきました。
横浜の普通の木造住宅でとうとう火鉢の生活が始まりました。

とうとう・・・て、
頂き物の火鉢に火を入れて良い時期が来たということなのですが。



時代を感じますです。


煙もなく、静かにぽっと付いています。


寝るときに灰をかけておくとそれ以上は進まず
けれど朝も手をかざすと暖かい。


夜は鉄瓶の中でこれまた静かにお湯が沸いていますので
お湯割りが進むのです。

勿論、お茶でもいいんですけどね。

この火鉢は小諸に持っていく予定でしたけど
Yさん、滅法気に入ってしまいずっとここに座り続けたくなったそうです。
(ただでさえ、座ったら動かない奴が・・・・)

今、周りに20センチほどのテーブルを作りました。
増々 川魚でも串にさしたくなる情景です。
でも灰が汚れるからやりませんけれど。



この20センチほどの板の上でじじばばが食事の膳を囲んでいます。
じじはこの黄色い布で毎回銅を磨いてにんまりしています。

優心塾のK先生、
我が家流に使わせていただいております。
Yさんがお寺の石庭を描くように灰で遊んでいます。
ありがとうございました