私はもちろんウクライナ支援に賛成し、応援している。
でもロシアと中国の侵略主義を粉砕するためには、アメリカの力が不可欠であることも知っている。
ウクライナの次が台湾だとしたら、台湾とセットで日本が攻撃される危険性が高く、(むしろ不可避であると言えるだろう。)
だからこの記事の中に『スティンガー(兵器)は木になるわけではない。ウクライナで使われてしまったら、台湾の分がなくなるのは、誰でも分かる〉』
つまり台湾の分が無くなると云う事は、米軍の日本防衛を目的にした兵器も無くなると云う事。
と言っても、アメリカが持てる兵器を全てウクライナや台湾・日本の防衛に費やす訳も無い。
十分に自国防衛分を残しての話だが。
この記事では台湾の『本気』についてアメリカが不信感と不満を持っていると云っているが、(この記事では触れていないが)取りも直さずそれは日本の危機に対する日本政府や国民の認識についても言える事である。
最近アメリカは再三にわたり日本政府に対し防衛力の大幅増強と防衛費の大幅増を要請している(ほぼ要求に近い)。
つまりその事は日本の現状を見て見ると、危機がそれだけ迫っているとアメリカが警告してるのである。
ウクライナへの支援に全力を尽くすと云う事は、イザ台湾有事(侵略戦争)が勃発したら、アメリカが無条件で日本を守ってくれるなんて幻想であり、日米安保条約が実質空手形になってしまうと腹を括る必要があるのだ。
日本を中国の攻撃から単独で守るなんて現状では不可能なほど、国力・防衛力・攻撃力に差がある。
ほんの数日で占領される程、力の差があるは知っている筈。
でも実際に頼みの綱の米軍は、沖縄の基地を中心に駐留兵力をグアムやアラスカに移動している。
有事に即応するのはミサイルを中心にした飛び道具だけであり、米軍の兵士の犠牲を最小限にする姿勢が目に見えている。
その虎の子の迎撃ミサイルもウクライナ戦争で枯渇したら、実質的に日本単独で中国と戦う事になるのだ。
平和主義も良いだろう。
私も平和を模索し、呼びかける小説モドキを発表してきた。
その集大成が『シベリアの異邦人~ポーランド孤児と日本~』である。
でもいくら平和を呼びかけても、中国や北朝鮮やロシアには通用しない。
日本人が平和を呼びかけても、それに反応するのは国内の人々だけ。肝心の侵略国家や侵略を肯定する民族には全く響いていないのだ。
ただ日本人の認識にほくそ笑むだけ。
「へへへ、日本人がお花畑民族で良かった」と・・・。
NATOの事務所を日本に開設しようという動きに、フランスのマクロン大統領が反対している。
NATO自体もウクライナ戦争で自国の武衛資源を消耗しているのだ。
極東の危機にまで対応しきれないと云うのが本音だろう。
岸田首相が国際的な協定を構築し、侵略阻止のコンセンサス構築に尽力するのは正しい道だろう。
ただそれだけに頼るのは無謀であり、危険すぎる。
私は自分の拙作の中で、ロシア兵の残忍さを描写したが、残忍なのはロシアだけではない。
中国もチベットやウイグル、更には自国の漢民族であっても、反体制や平和主義者、自由主義者に対し、容赦なく弾圧し粛清している。
北朝鮮も同じ。
彼らが日本を制圧したら、日本人にどんな対応をするのか、火を見るよりも明らかである。
私は問いたい
私に覚悟はあるのか?
貴方に覚悟はあるのか?
政府に覚悟はあるのか?
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自由も平和も幸せも、待っているいるだけでは掴めない。
自分が本気で努力し続けるしかないのだ。
欲しいものはその先にある。
誰かがそう言っていたっけ。