その後、我輩は楽しい毎日を過ごしたニャン。
不思議な事にここでは、何を食べても飲んでもみんな只だったニャン。
コーヒーベンダーは、ボタンを押すだけでお金を入れなくても、コーヒーが出てきたニャン。
食べ物屋さんでも、全部只で食事が出来たニャン。
「こんなことなら、街でたくさん買い込んでこなくてもよかったニャー」

食べて飲んで小鳥たちと遊んで
「ま~いにち、ま~いにち、楽しいことばかり~」だったニャン。
でも、1ヶ月もすると遊ぶのにも飽きて、退屈になってきたニャン。
そろそろ街が恋しくなって、帰りたくなったニャン。
帰ろうと思ってバス停に行ったけど、バスが来ないニャン。
何時間待っても来ないニャン。
時刻表を見ると、何も書いてなかったニャン。
真っ白だったニャン。
そういえば、ここに来てから、バスが来たのを見たことがなかったニャン。
なぜだニャン?
よく考えてみれば、此処に来てからは不思議な事ばかりだったニャン。
その時だったニャン。
ヤギ神様から貰った玉手箱の事を思い出したニャン。
「ヤギ神様は開けるなと言ってたけど、なぜかニャー?」
我輩は、どうしても中身が気になって玉手箱のふたを開けたニャン。
その途端、中から白い煙がモクモクと出てきたニャン。
その煙は我輩を包み込んでしまい、辺りは全く見えなくなったニャン。
しばらくして煙が晴れた時、不思議な事に我輩は自分の部屋に戻っていたニャン。
「ニャンだこれは?今までの事は夢だったのかニャ?」
いや、違うニャン。
部屋を見回すと、あのパンダの置物があったニャン。



これがあの時貰った「パンダの置物」だニャン。

あれは、本当に不思議な体験だったニャー。
その後再びリゾートに行ってみたニャン。
しかしそのときは、飲み物も食べ物も只じゃなかったニャン。
もうひとつ不思議なことがあるニャン。
我輩はリゾートで1ヶ月以上遊んでいたのに、戻ってみると3日しか経ってなかったニャン。
今考えると、あれはヤギ神様が、お礼に別の世界に連れて行って、もてなしてくれたんだと思うニャー。

これで、リゾートでのお話はおしまいだニャー。



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       出演


        猫

        怪盗アンパン

        エンジェル

        リゾート地区のみなさん

        湖の主(首長竜)



       特別出演

        ヤギ神様
  


       ナレーション

        猫


       
       協力
 
        レイクサイドリゾート観光協会


       
       提供

        コンビ2
        グッドモーニングデリ
        ジョージアベンディング


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                 終  劇









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