ふれあい

〈セイム・ブレス〉
　プロゴルファーの、リー・トレビノは、「セイム・ウォーク　セイム・ブレス　アンドオールウェイズ　セイム・スマイル」と言ったそうです。
「何かを上手に　完璧にこなしたかったら、同じ歩幅で歩きなさい。同じような息をしなさい。そして、いつも同じように静かにほほえんでいなさい。」というわけです。
「セイム・ウォーク」…いつも安定した生活です。
　あなたの前を走っている自動車が、急にスピードをあげたり、急にゆっくりになったりした場合、あなたはきっと走りにくさを感じることでしょう。
　私たちは、ちょっとしたことで慌てふためいたり、他人のちょっとした一言で、落ち込んでみたり、うまくやったと有頂天になってみたりで、どうもその歩みは、乱れがちです。
　「セイム・ブレス」…同じ呼吸、静かな息遣い、安定したリズムある生活。
　どうも程遠い感じがします。緊張の連続で鼓動は激しくなり、血圧もあがって、興奮気味。そうかと思うと、ショックを受けて沈んでしまう。
　「オールウェイズ　スマイル」　…いつも変わらない笑顔などは、人形でもならなければ、至難の業のように思えます。しかし、顔がその人のすべてを物語るとするならば、だれもが、いつもにこやかな顔でいたいと思います。
　聖書のこのような言葉があります。　「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。」（テサロニケ人への手紙第一５章１６～１８節）　お読みになった方は、どれも出来ない相談だと思われたかもしれません。しかし、もし、私たちに、そのように歩むことができる力が与えられたならばどうでしょうか。
　ちょうど、車の車体がどんなにボロでも、エンジンがピカイチならば、どんな長距離でも変わらないエンジン「セイム・ブレス」であり、安定した走りであり「セイム・ウォーク」、確実に目的地に着くという確かさをもつことができるわけです。それは快適なドライブ「オールウェイズ　スマイル」につながります。ですから、ポイントはピカイチのエンジンをもつことです。
　そのエンジンこそ、イエス・キリストです。キリストは、私たちのうちにあって、いのちとなり力となり、救いとなり、安定した歩みとなってくださるのです。
「神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大なものであるかを、あなたがたが知ることができますように。」（エペソ人への手紙１章１９節）
「ふれあい」ラジオメッセージ第7集　榊原　寛著　太平洋放送協会より引用・要約しました。Ａ．Ｏ