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インマヌエル宇都宮基督教会牧師 山田 隆・勢津子
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人生のかぎ

2014年12月13日 07時11分45秒 | メッセージ
輝く生涯  ―エミ・カーマイケル―
 エミ・カーマイケルが初めて生ける主にお会いしたのは、ベルファーストの通りであった。その時彼女はまだ十代の少女にすぎなかった。救い主との出会いは、突然であり、全然予期しない、全く驚くようなことであった。南インドのドナヴァーにおける少年少女のためのクリスチャン・ホーム建設と、その背景について自伝的に述べている「黄金のひも」の中で、彼女はその出会いについて述べている。それダマスコ途上でのサウロにおける主の啓示ほどに、彼女の生涯に重要な事であった。彼女は回想して言う。
「それは、ベルファーストでの日曜の朝のことでした。私は母と兄弟たちや姉妹たちとともに教会から帰る途中、重い荷物を持った貧しい老婆に出会ったのです。私は兄弟たちと老婆の方に行き、気の毒という気持ちに動かされて、老婆の荷物を持ってあげました。それから、その腕をとって彼女のハンドルのようになって、ずっと助けて上げました。このことは教会から家に帰る途中の、すべての立派な人々の目にさらされることを意味していました。そして大変恐ろしい瞬間でした。私たちは人目にさらされることが嫌いでした。すっかり赤くなって、トボトボと歩き続けました。あたりを吹くしめっぽい風に、気の毒な老婆のまとうボロが吹かれて私たちを打ち、まるで彼女が羽毛の包みに思われてしまうほどでした。しかし、取引所のそばに最近できた噴水の脇を通り過ぎた時、突然灰色にけむる小雨を通すかのように力強いみことばが光ってきました。(つづく)

V・レイモンド・エドマン著『人生のかぎ』―信仰生活に秘訣を見いだした人々―より引用しました。A.O