卯月の日常

グルメ、旅、時々猫

「義父の定期診察」

2010年12月08日 19時54分48秒 | 家族

二ヶ月に一回の義父の神経内科の定期診察。

日付→言えない
自分の年齢→間違い
生年月日→OK
自分のいる場所→OK
三つの言葉の記憶「桜・猫・電車」→ 一個だけ◎



今回も「特に変わりありませんね」と先生に判断されました。

そう、お医者様の判断に間違いありません。
きっと「物差しの目盛」が医者仕様なのでしょう。

我々、家族はその物差しを使うことが出来ません。
日々、義父の記憶力、判断力の衰えを感じています。
夢と現実の境目も理解できないときもあります。

どうしようもない。

諦めが90%以上、頭の中を占めています。
しかし後の10%は期待もあるんです。
画期的な治療薬が出来るのではないか?とかね。

お医者様の優しい笑顔は私たちには何の安心も与えてくれません。





今日は「入れ歯の調子が悪い」というので歯医者さんに行ってきました。
歯茎の腫れが原因で痛みを感じていたようです。
歯周ポケットが想像以上に深くて、歯石をとることになりました。
優しい女医さんの笑顔に義父もリラックスできたようです。

これも義父が違和感を伝えてくれたから分かったこと。

これがこの先、伝えることも出来ずにただ不快感だけを感じ、
ご飯も食べず、不機嫌になる・・なんてことになるかもしれません。

今は、まだ大丈夫。

毎日その言葉が頭を巡ります。
主人もそうだと思います。

昨夜、義父と2人で話しました。

「何故こんな状態に(アルツハイマー)なったのだろうか?原因は?」
「(私たちに)迷惑はかけたくない」
「他人と話すと相手にとって迷惑ではないだろうか」

とにかく義父の不安を取り除く為に色々と答えましたが
何の助けにもなっていないだろうなと思いました。

私も最近何を言ったらよいのか分からないので
当たり障りのない回答でその場を濁しています。
主人はもっと上手に出来るんだろうけど。







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20年くらいの空白

2010年11月27日 16時20分08秒 | 家族

 

前々から気づいてはいたけど、見てみぬふり・・というか・・・

アルツハイマー型認知症の症状の典型的症状かもしれない。

義父はここ20年くらいの記憶がどんどん薄れていっている。
ちょっと前までは意外と多くのことを覚えていたんだけどね。

最近は大昔の話がさぞ最近あったことのように言うようになった。

よくよく聞いていると20年から30年前の話だったりする。


今日、風邪ひき夫婦でかかりつけ医のところへでかけ、買い物をし帰宅したら、
義父・・一生懸命5mオーバーの丸木を納屋から出していた。
あと、太い竹も一緒に出している。

・・・・・何十本も・・・

義父は自宅の「雪囲い」をするつもりだったのだ。
確かに大昔は雪もたくさん降って、家の窓ガラスを割る可能性があったから
雪囲いをしていた。
でもここ20年はしていない。その記憶は義父には全くないのだ。
そう、最近のことはまったく記憶にない。


主人がイライラしながらも、説得し、再度たくさんの木々を納屋に戻す作業を促した。

義父も半分納得のいかないような顔でそれらを行った。

アルツハイマーと診断されてそろそろ二年。
病状はやはり着実に進行している。


 

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ケアマネージャー決定

2010年11月10日 21時37分56秒 | 家族

 

要介護1 に落ち着いている義父に今回初めて、「ケアマネージャー」さんを
付けてみることにしました。

「M」は主人の後輩君に紹介してもらったところです。
そこから本日、来てくださった「ケアマネ」さんは優しそうな細身の女性。


2時間ほど話した結果、今週から「週一 通い」でお世話になることにしました。
義父は手足に不都合を感じてきているので、リハビリなどのプランも盛り込んでもらいます。

少しでもよくなればいい

空しい期待ですが本音です

詳しくは主人のブログへ


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双子 4歳の誕生日

2010年10月11日 20時42分11秒 | 家族



双子の姪が、4歳の誕生日を迎えました。



・・・・もう、びっくりするほど月日が経つのは早いですね。
保育園も楽しみながら通っているようだし、ママのお手伝いもするようになってきました。

今日は義姉がケーキ作りをするらしく、それが楽しみで仕方ないようです。

私たちからのプレゼントはサンリオのポーチ。
・・なんか、もちっと大人っぽいものが良かったのかな・・と考えさせられてしまいます。

にた~っと笑顔になったのでほっと一安心(笑)。






ちょっとずつ、難しい?パズルも出来るようになり、成長を感じる今日この頃です。


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失敗失敗・・・・

2010年09月16日 10時10分10秒 | 家族

 

 

未熟な人間なもんで・・・・

正直、「介護」うんぬんじゃなく、人としてやっちゃったね!って感じで

もやもや感があります。


義父が仏壇の前で「香灰」をぶちまけたらしく、
その後慌てて「座敷ほうき」と「ちり取り」を探し始めた。

座敷ほうきはすぐに見つかったらしいが、ちり取りが見つからなかったようで、
そこで代用したのが「団扇」だった。

私は少し離れたキッチンから「ん?」とその時気付いた。

慌てて飛んでいったけど時既に遅し・・・。

団扇の上には灰色の灰(当然)がてんこ盛り。
さらに乗せようとしていた。

思わず大声をあげて非難してしまった。


ただの団扇なら問題はなかったし、私もきっと代用したかも。

でもその団扇・・・卯月の父にプレゼントしたちょっといいヤツだったんだよね。

クローゼットの端っこの方に隠してあったのに何故見つけたんだ??

義父、無言。
大声だしたから主人と卯月父も飛び出てくる。


怒鳴ってから気付いたけど、アルツハイマーの人に大声は禁物なんだよ~。

ああ、やっちゃったな と思ったけど、しばらく怒りが収まらないので
団扇を奪い取って、叩いて拭いて拭いて・・紙袋にいれて片付けた。

ちり取りも猛スピードで見つけ、主人にバトンタッチ。

O型なので15分ほどで怒りはおさまったけど。


きっと義父はビクビクしただろうな・・と思うと悲しくなった。


昨日、ためしてガッテンで「認知症の介護」という特集だった。

どんな新しいことが・・・と期待半分で観ていた。

・・・・・・・正直、特に新しい情報はなく・・・・ちょっと落ち込んだ。

でも、介護者である私たちに定期的に思い出させてくれる事は評価する。
相手の立場にたって・・・相手の気持ちを汲んで。
否定しないこと。
介護しすぎないこと。

全部頭で分かっていても、すぐに忘れてしまう。

義父は優しい人なので、ぐっと我慢している事も多いだろう。
それが分かるので私も出来るだけ気をつけようとしているが、
所詮 未熟者なもんで・・・イラっとするんだよね。

最近、ニュースで介護者が認知症の家族を殺しちゃうって事件多い。

一昔前なら「なんてヤツだ!親を殺すなんて!子供のくせに!」って非難GOGO。

でも現在は「わかる・・すごく辛いもんな。」と同情的な意見のほうが多い。

親が子を認識できなくなって、その上妄想たっぷりで暴れるようになったら
皆さん、どうしますか?



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気は持ちよう

2010年08月28日 02時08分54秒 | 家族



私の父は元来胃が弱い。

胃下垂ということもあって、暴飲暴食とは無縁の人だ。

毎日、きっちりとした時間にご飯や野菜ジュースを飲食し、
あまり身体に堪える事はしない。

77歳だから当然とも言える心がけだろう。

しかしそんな生活をしていてもたまに胃もたれや胃痛に患わされることがある。

私が高校時代、母の死のストレスや、仕事で胃潰瘍になった事があり、
その時はなんとかクスリで治った。

しかし心配性な父はすぐに再発を恐れる。

伯父の食道癌による死もあるのだろうか。
すぐに恐れを感じるようになった。


医者に行き、クスリをもらって服用しても治らない。
すると不安や猜疑心が芽生える。

そんなストレスは余計胃に悪いだろうに・・・・。
でも親子だから、私も一緒。不安が胃に直結するタイプ。

今回は私が口やかましく、再度医者に行けと言った。

クスリを変更してもらえば良いだろう!と。

私も付き添った。

病院から出てきた父は晴れ晴れとした顔つきだった。

クスリは違ったモノになったし、先生に色々不安を吐露したようだ。
クスリの中には「精神安定剤」の様なものもあった。

注意書きには「不安を取り除くクスリ。車の運転はしないでください」と書いてあった。

「えらいクスリを出されたな~」と思ったが、とにかく飲ませた。

2-3日、睡眠時間が増えたので心配になったが、
3日目、すっかり元気になり、ご飯ももりもり食べるようになった。

先生に勧められた「検便」にも異常はなかった。
ようするに胃潰瘍でなかったということ。


父には「不安になりすぎるな」と言っているが、
やはり周りの人が他界するたび、不安と寂しさが襲うのだろうな。

年を重ねれば怖いことが少なくなるのかと思いきや・・・
人間、そう上手くは出来ていないらしい。






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義父の朝食

2010年08月15日 14時15分34秒 | 家族



先日、思わず笑ってしまった話を一つ。

義父のとある日の朝食の内容。

キムチ
玉子焼き
御飯、お味噌汁、漬物

御飯を食べ終わって間もない義父に 主人が何気なく質問した。

主人「御飯食べてきたん?」

義父「ああ、食べた」

義父「美味しいもの たくさん食べた」

主人「ふーん・・・何を食べた?」

義父「えーっと・・・・・シチュー!!やったかな?」

主人「シチュー??」

朝からシチューを作るはずないと分かっている主人はびっくりと同時に笑ってしまった。

其の話を後から聞いた私は唖然。
でもやっぱり笑えてしまう。


其の日の夕方に義父と話をした。
やはり御飯の内容が覚えられないらしい。

でもね、こんなの笑い話でいいんだよん。
義父もみんなで笑ってふっとばしてしまえばいい。
たいしたことないない!!


御飯を美味しい美味しいといって食べてくれることが何よりありがたい。

近い将来絶対にそう実感する日がくる。

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お盆最終日~大叔母たちをお出迎え~

2010年08月15日 07時15分12秒 | 家族



朝焼け

今日は大叔母たちのお盆帰りです。
朝から大忙しとなります。
早朝、家族四人で墓参り。

すぐに家へ帰り、食事の準備。

今回の献立は出来るだけあっさりめのお惣菜でまとめました。

高野豆腐
チクワキューリ
ブロッコリーの鰹だし仕立て
干し海老の出汁巻き
トマトとキューリのドレッシング和え
鶏肉の山賊焼き
冷奴
お味噌汁




道の駅 倶利伽羅のお寿司屋さん
で発注していたお寿司たち。
ノドグロや甘鯛、サーモンなどバラエティある盛り合わせで大満足。
大叔母たちも美味しい美味しいと箸が進んでいました。




皆さん、元気でおしゃべりにも華が咲きます。
義父も久々の再会にうれしそう。



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夏ばて 義父

2010年06月29日 22時58分42秒 | 家族

 

夏の暑さにめっぽう弱い義父。

梅雨シーズンの今、湿気と暑さでちょっとだるそう・・。
この暑さの中、外で草むしりしてくれるのはすごくありがたいけど・・。
こういうときは炭酸飲料を常備すると義父はすごく喜ぶ。

冷蔵庫の中の炭酸飲料とノンアルコールビールの消費量がグーンとUP。

かくいう私も、年々暑さに弱くなり・・・エアコンがフル活動。
麦茶は一日2リットル以上は軽くなくなる。

あー・・早くこの蒸し暑さから解放されたいわー!!!

どうせならカラっとした暑さが来て欲しい!

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「喜寿祝い」 山代温泉街散策

2010年06月01日 22時13分31秒 | 家族

 

先日、卯月の父が「77歳」になりました。

本人はいまだ若いつもりでしょうけど、やはり10年前に比べ、年をとりました。
「次は米寿やな」と勢いのあることを言っていますが、更に今後10年、どうなることやら?

喜寿祝い ということで、主人が席を設けてくれました。

向かった先は「加賀、山代温泉」です。

昼食プランを「葉渡莉」でいただくことになっていたのですが、
早く到着したので、散策することに・・・。



幸先がいいね。
猫ちゃん発見!
とても味のある表情を見せてくれました!

平日の昼 だったので、すごく空いていました。
総湯の近くは綺麗に整備されていてとても居心地良いですね。





近くの雑貨屋さんで 無料でタオルをかり 足湯をしたり・・・。

この足湯、熱い!!
ものの30秒で足は真っ赤になりました。
飲泉もしましたが、とてもまろやかで飲みやすい温泉でした。


足湯でじんわり汗ばんだ後は、かの有名な「魯山人」が半年過ごしたといわれる草庵へ。

「いろは草庵」

入場料 75歳以上は250円
  JAF会員は500円が400円に・・・

たまたまJAF会員証持っていてよかったー(笑)

かわいいつくばいがお出迎え

義父、いきなりお水を飲み出す・・・大丈夫かな?

ひんやりとした屋敷内で魯山人の説明を聞くことに。
~約10分間~

魯山人が山代温泉の地にいたのは僅か半年。
この庵で過ごしました。

元々、篆刻を生業としていたので、数ある山代の旅館の看板を掘っていたのですが、
この加賀の地で初めて「陶芸」というものと触れあうことに。

書道家でもあり、陶芸家でもある魯山人はこういった場所でその才能を伸ばしていったそうです。

今も、彼の掘った看板が山代温泉の旅館に残っているそうな<7軒ほど


渋い空間です。

天井低くて、窓からは適度な光。
そして緑がさわさわと揺れる音。
とても静かです。



思わず、寝そべりたくなるような空間でした。

程よい大きさの中庭を拝観しながら、お茶を頂けます。

奥にある蔵のような場所では魯山人の作品が少しだけ見ることが出来ます。


この喧噪から逃れたような草庵、とても素晴らしい空間でした。
きっと魯山人にとってとてもよい場所だったことでしょう。

 

次は「葉渡莉で昼食を」です。

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