アメリカ帰国者が日々の出来事・人生・世の中などを語るブログ

日本に帰国して矛盾だと感じたこと、人生における発見や日常のことなど色々語ります

親も事務所も労働基準法違反に加担していたのではないか?~16歳アイドル自殺について~

2018年10月12日 | 社会・人生について

愛媛県松山市のアイドルグループで活躍していた16歳の大本萌景さんが自殺した原因として長時間労働やパワハラが問題とし、提訴した母親と弁護士の記者会見が昨日開かれていた。大切な娘を亡くした母親の心中はいかばかりのものか、想像を絶するが、会見を見ていて、何かどうも腑に落ちない。100%母親に同情できない、何かおかしい、と感じた人も多かったのではなかろうか?

私がまず思ったのは、まだ16歳の子供に長時間労働をさせることについてだ。子供は本来、学業を優先させなくてはいけない。深夜遅くの帰宅、早朝出勤で労働時間が10時間以上に及んだ時点で、すぐにこの母親は子供に仕事を辞めさせるべきだったのである。たとえ、子供がやりたいと言っても、無理やりにでも辞めさせるのが親のするべきことではなかったのか?

子供が成人になるまでは、子供は親の管理下で育てなくてはならない。つまり、親は子供を守る義務があるのに、それをしなかったために今回のような最悪の事態になってしまったのではないか。

ただでさえ娘を失って悲愴な思いをしている母親に対して、この様なことを言うのは酷なのはわかっている。しかし、最近日本の貧困格差が広がり、特に母子家庭においては経済的にとても苦しい家庭が多くなり、子供を働かせる親や、また子供を働かせて子供を食い物にする身勝手な親も多く存在することから、この事故の原因の半分は親の責任にあると思うのだ。

また、労働基準法の第6章の56条の2には未成年の労働について、ちゃんと規定がある。

満13歳以上の児童については、修学時間外に、健康及び福祉に有害でなくその労働が軽易なものについては、行政官庁(所轄労働基準監督署長)の許可を受けて使用出来る。また、映画製作・演劇の事業については、満13歳に満たない児童についても同様とする。

ここに書かれているように、そもそも未成年の就労は「修学時間外」なのだ。大本萌景さんは、学校さえも行けなかったと聞く。この時点で、もう明らかに労働基準法違反ではないのか?

更にこの条文の中には、禁止されている仕事内容についても書かれている。

具体的に児童の使用が禁止されている業務(「健康及び福祉に有害でなく」に該当しない業務)とは、「公衆の娯楽を目的として曲馬または軽業を行う業務」「戸々について、又は道路等の場所において、歌謡、遊芸等の演技を行う業務」「旅館、料理店、飲食店又は娯楽場における業務」「エレベーター運転の業務」とされている。

アイドルの仕事は、そもそも「公衆の娯楽を目的」としているのではないだろうか?また、「戸々について、又は道路等の場所いて、歌謡、遊芸等の演技を行う業務」も、アイドルの仕事に該当しないだろうか?となると、この労働基準法に厳密に当てはめてみると、未成年のアイドルの仕事はそもそも違法ではないのか?

彼女の母親がこれを知っていたとは思えない。いや、たとえ知らなくても、まともな母親ならとうの昔に娘に仕事を辞めさせたであろう。雇う側の事務所は当然、知っていないといけない。従って、これはある意味、親も事務所側も暗黙に労働基準法違反に加担してしまったとも言えるのだ。

最近はご当地アイドルなど、昔と違って誰でも簡単にアイドルになれる時代だが、一方で、労働基準監督署から全く野放しされた状態になっているから、芸能事務所もやりたい放題になっているのではないかと思う。

これを機に、労働基準監督署は、未成年の労働に対して徹底的にメスを入れるべきであろう。

そもそもアイドルの仕事は、見方によっては水商売に非常に近いところがある。

どう考えても、未成年が肌を露出した衣装やミニスカートをはいて歌ったり踊ったりするのは、健全とは思えない。見に来るお客さんもどんな人が来るか分からないし、それによってストーカー被害や殺傷事件まで起こるくらいだから、親の保護下にある未成年には本来、させるべき仕事ではないと思う。

 

 

 

 

 


安倍総理の支持者とトランプ大統領の支持者は似ている

2018年08月11日 | 社会・人生について

今月7日に更新された世論調査を見ると、先月は安倍総理の不支持率(44%)が支持率(39%)を上回っていたのに、今回は両社とも支持も不支持も同じ41%になっていた。つまり、支持率が2%上がり、不支持が3%下がり、これをどう見るかはその人によるものかもしれないが、統計上では2~3%程度の違いなら誤差範囲で同程度、つまり、あまり変化がないとみなす。

しかし、昨年からの内閣支持率の動向を見てみると、不支持よりも支持の方が高い時期が多い。様々な国会での強行採決、森友や加計学園問題、西日本豪雨への対応、大臣や議員の数えきれない失言など、はっきり申し上げて、やりたい放題の政治だとしか思えないのだが、それでも何故、安倍総理を支持する人達が多いのだろうか?そして、自民党の中にも、今回の総裁選では、石破氏よりも安倍支持の方が多数派になっている。

私からすれば、石破氏の方がよほど見識も良識もあり、人として最もまっとうな方だと思うのだが。実際、私の周りでも、ほとんどの人が安倍総理は早く辞めて欲しいと言っているだが、何故、未だに彼を支持する人が多いのだろうか?

これはこれまでの世界の歴史を振り返ってみた私の推測であるが、今、世界が非常に混沌とした状態になっている。また、それに加えてテロ事件、地気温暖化による異常気象や災害の大規模化、そして北朝鮮の脅威など、世の中は暗黒になりつつあると感じている。これらの出来事は、聖書では既に2000年以上も前に預言されていたことで、残念ながら今後の世の中はますます不透明になり生きづらくなるのは必須であろう。そして、このような世の中になると、人々は地味でまともな政治家よりも、派手な政治家、口の達者な政治家を好む。

この最も良い例が、ドイツのヒットラーであるが、彼は非常に演説が上手だったという。何をしゃべれば人々を惹きつけることができるか彼は非常に良く知っており、どうすれば国民を煽り、自分の思い通りの政治ができるか大変熟知しているのである。しかしその後、彼の政権が実際に何をしたのか、彼自身がどうなったのかは、皆さんご存じの通りであるが。

日本の安倍総理、そしてアメリカのトランプ大統領も似たようなことがないだろうか?安倍総理は、「一億総活躍社会」、「全ての女性が輝く社会」、「働き方改革」、「アベノミクス」、などいかにも国民の関心が集まりそうなキャッチフレーズを声高にあげているが、ふたを開けると、それらのどれも国民の生活の現実に沿ったものではない。

働き方の多様性と言いながら、一億総活躍社会、とは何なのだ?国民全員働かなくてはいけないのか?生き方の多様性は認められないのか?女性は働かないと輝けないのか?そして、アベノミクスの効果も一般の国民は何も感じていない。給料が上がらない、しかし社会保険料は上がる、税金は上がる、教育費も上がる、食費も上がるばかり。結果、年金支給額の低下、老人の貧困や子供の貧困、非正規社員の増加、介護費用の増加、老老介護で親子共倒れ、などで国民の生活はちっとも楽になっていないのが現状ではないのか?

そんな状況にあるにも関わらず、国民の多数は安倍政権に対してNOと言わない。安倍総理に代わる人がいないからだというが、自民党には石破氏を始め、まだまっとうな政治家が存在する。にも関わらず、安倍総理を支持するのは、ヒットラーを支持した当時のドイツ国民の様に、日本国民の半数が既に洗脳されてしまったのではないからではなかろうか?

アメリカも非常に似たような現象が起こっている。トランプ氏は、歴代の大統領とは違い、非常にはっきり物を言う。政治家は嘘つきが多い、ということを考えると、彼は非常にストレートに物を言い、時に過激な発言をするので、今のこの混沌とした状況を打破できるのは彼しかいない、と勘違いし、そのリーダーに対して過剰な理想を抱いてしまうのであろう。ヒットラーと同じように、トランプも非常に派手な人である。そして、暗黒の時代には、国民は地味でまっとうな政治をしてくれるひとよりも、彼のように口達者で行動力が抜群そうな、派手なリーダーを好むのである。

これは非常に危険な方向へ行っているとしか言わざるを得ない。しかし、これも聖書で預言している通り、これらのことは今、確実に起こっていることで、私達ではもう止められないことなのだろうかと無力感を感じる。

安倍総理とトランプの支持者たちの知的レベルが似ているのではないかという記事をたまたま見つけたが、私と同じようなことを考えている人がいて驚いた。興味のある方は、下記の記事をご覧ください。これが事実かどうかは、それぞれの判断に任せますが。

トランプ支持たちの知的レベル

 


日本のダイオキシンレベルは世界ワースト1という現実

2018年05月13日 | 社会・人生について

ダイオキシン汚染という言葉を聞いたことがある人は多いと思うが、あまりに聴きなれているせいなのか、マスコミにもあまり真剣に取り上げられていない。しかしそのダイオキシン排出量、日本が世界の中で最も高いということをご存じであろうか?

最近は中国の環境汚染が注目されているせいなのか、日本で起こっている環境汚染についての報道はほとんど見かけない。そこで、私はネットでダイオキシン排出量について調べてみたが、新しい情報がほとんどなく、世界ランキングについての情報は、下記の20年ほど前の情報がようやく見つかったくらいである。

ダイオキシン汚染に関する海外と国内の比較

どなたか最新の情報をお持ちであれば是非教えて頂きたいが、この様な、日本にとって悪い情報があまりネットで見かけないような気がするのは気のせいであろうか?もし誰かが情報をコントロールしているのであれば、非常にけしからんことではあるが、これを見ても分かる通り、日本のダイオキシンレベルは非常に高い。アメリカよりもかなり高いのである。

また更に画面の下の方を見ると、一日当たりのダイオキシン類摂取量も日本がずば抜けて高い。その結果、母乳の汚染、私達の体にあるホルモンにも影響を与え、不妊症の原因となったり、癌の原因となったりと、私たちの体に様々な悪影響が及ぼされていると言われている。

日本の最新の情報がネットで得られないので、海外のネットを探したところ、Japan Timesから2000年に書かれた情報をみつけた。英語が読める方には是非読んで頂きたい。

Dioxin found deadly for sure — and they’re pumping it out

これによると、1997年以降、日本のダイオキシンレベルは60%下がったと書かれているが、それでもアメリカのレベルよりもまだはるかに高いという結果なのだ。つまり、20年経っても日本のダイオキシンレベルは、アメリカのレベルまで下がっていない。これはどういうことなのか?

それは、日本のゴミ排出量が世界一だからである。大量消費国と言われているアメリカをはるかに抜いて、日本は世界で最も大量のゴミを出す国なのである。その証拠に、環境庁のデータによると、日本人一人が年間に排出するゴミの量がなんと320kg!2位のフランスの180kgのほぼ倍の状態なのである。

また、ごみ焼却炉の数は、1位:日本1243、2位:アメリカ351、3位:フランス188と、日本のゴミ焼却炉の数はアメリカのなんと3倍以上にもなっているだ。

日本にとって何と不名誉なことか。この事実を知っている日本人が果たしてどのくらいいるのであろうか?マスコミは何故、この様な私達の生活や健康に関する重大な情報をほとんど取り扱わないのであろうか?森友やセクハラ問題も重要な問題であろうが、もう少し、この様な重要な情報も取り扱って頂きたいと思う。

それはさておき、では何故、日本ではアメリカを抜いてこんなにゴミが多いのか?これは私の推測ではあるが、日本の文化的特徴として、過剰包装、そしてコンビニから出るゴミが原因の一つであると思っている。

日本の商品を見ると、特に高級品に関してはこれでもかっ!!...というくらい2重にも3重にも包装されているものがある。先日、高級なロールケーキを頂いたが、まずは外側の包装、そして中には木箱があり、その木箱も包装されていた。その包装を開けて、ようやく木箱を開けたと思いきや、今度はプラスチックの袋が入っており、その袋を開けたらそのロールケーキがビニールの様な物で覆われており、ようやくロールケーキを頂くことが出来たが、アメリカでこんなに過剰すぎるくらい包装されている商品を見たことはない。

また、コンビニやスーパーから出てくるお弁当の容器や、果物や魚、野菜を入れているトレーなど、その数はすさまじいものだろう。コンビニ弁当など存在しないアメリカでは、そのようなゴミは発生しないし、また、スーパーに行っても野菜や果物はそのまま積まれて販売されており、トレーなどは一切使っていない。

ゴミを減らす為に私達ができることは、ゴミが出るような商品をできるだけ買わないようにすることであろう。お店やメーカー側がもっと積極的にエコに関して取り組んでくれればいいが、20年経ってもなかなか進まない。従って、消費者側からそのような行動に出れば、メーカー側やお店も変わらざるを得ないだろう。

また、食べ物だけでなく、日用品や服など、私達が普段使っているものは必要最小限に、無駄なものを買わないようにすることも必要である。また買うにしても、できるだけ長く使えるもの、リサイクルできるものを買うべきであろう。私自身、服や靴に関しては、高くても気に入ったものを買うようにしている。流行を追わないから、長く使えるし、靴はいつも3万円くらいのものを買うが、大事に履いていれば5年や10年も持つ。年間コストで考えれば非常に安いものだ。

日本は一日でも早くダイオキシンレベル世界ワースト1という汚名から脱出すべく、消費者も売る側も努力しなくてはいけない。環境に良くないことをすれば、それは自分自身に返ってくるのだから。

 

 

 

 

 

 

 


アダルト雑誌・漫画が野放し状態の日本~女性の意識改革も必要

2018年04月22日 | 社会・人生について

財務省の福田事務次官による、テレビ朝日の女性記者へのセクハラ問題が世間を騒がせているが、この福田事務次官が発したとされている音声テープの発言を聞くだけでも本当にゾッとする。この女性記者がどれ程嫌な思いをされたのか、私も過去に会社の上司からセクハラを受けことがあるだけに、気持ちがとても良く分かる。この女性が声を上げることで、世間が騒ぎ、自分自身も傷つくことになるだろう、ということは十分に覚悟していたに違いない。それを分かった上で、声を上げたこの女性記者の勇気はいかばかりのものだったのか...。

しかし、この様なセクハラ問題は、日本でもほんの氷山の一角にすぎない。多くの女性犠牲者達は、声を上げたくてもできない人が多い。声を上げて、会社に訴えても、会社は真っ向から向かって対決し、従業員を守ろうとしない。それが分かっているから、訴えたくても訴えられないのだ。日本の会社のほとんどは、普段は従業員をこき使って異常な長時間労働をさせておきながら、いざという時は守ってくれないのだ。

私が受けたセクハラは、当時、アメリカの日系企業で勤務していた時、別の部署の中年の日本駐在員と1対1で打ち合わせをしていたが、その時突然、その男性から私に向かって「浮気がしたいなー」と発した。打ち合わせの最中に一体何を言うんだと、あまりに突然だったので頭が真っ白になったが、打ち合わせが終わって自分のデスクに戻り、それを思い出した時途端、何とも言えない嫌悪感と怒りが自分の中で沸き起こった。

私は現地社長の直下で働いていたので、早速そのことを社長に伝えたが、一笑に付された。当時、その会社の人事部にはそのようなしっかりしたセクハラ対策もなかったので、訴える場所もなく、泣き寝入りするしかなかった。しかし、日本人駐在員は、海外へ赴任する前に日本でセクハラ教育を受けているのだが、一体どのような教育を受けていたのか。少なくとも、その教育は全く役にたっていないようだ。

また、日本に帰国してから、間接的にもセクハラを受けている感じがする場面が多いと感じた。まず、電車広告。セクシーポーズをしている水着姿や下着姿の女性が映っている広告が、未成年の子供達も乗っている電車の中で堂々と広告がぶら下がっているのだ。また、コンビニでも一目の付く場所に堂々とアダルト雑誌が置かれていて、そこを通る時は目を横にそむけているのだが、意識せずうっかり通ってしまって目に入ってしまうことがある。

アメリカでは、この様な雑誌や広告に関する規制は厳しい。そんないかがわしい広告が公共の場所に貼られることは決してないし、アダルト雑誌も本屋さんでは子供の目がつきにくい、店内の奥の方に配置されている。ところが日本では、本屋や駅の売店の目立つところに堂々を置かれている所も多いので、道を通るたびに目にはいってしまい、その度に不快感を感じる。

そんな日本のひどい状況に耐えかね、何年か前に横浜市長宛てに手紙を書いたことがある。このような電車の吊り広告を即刻、止めて欲しい、と。その後、なんとなくではあるが、私が普段乗る東急田園都市線の車内でそのような広告が減ったように感じている。が、たまにまだ見かけることがあるので、規制という動きにまではまだなっていないようだ。

その他にも、電車内で堂々とスポーツ新聞を広げるオヤジ。いやらしい女性の写真が目の前に突きつけられ、満員電車で身動きができない状態だと移動もできないので、電車に乗っている間、嫌な思いをし続けなければいけない。

これらの苦痛さは、男性には到底理解できないだろう。だから、堂々としかも白昼の中で日本ではこの様なことが横行しているのだ。日本でもセクハラや性犯罪が増えているのは、この様な環境的刺激も原因になっていることをよく知らないといけない。

また、女性に対しても言いたいのだが、下着が見えるか見えないかのスレスレのミニスカート、特に女子高生に多いような気がするが、これは是非止めて頂きたい。正直、同じ同姓として見ていてもえげつない。決して上品には見えない。こちらが見ていて、いつスカートの中が見えてしまうのかヒヤヒヤするのだ。実際にこちらから見えてしまったことも何度かある。特に駅の階段を上る時は要注意である。

また、これはある男性から聞いた話であるが、男性からすると、この様な服装をする女性は無意識のうちに男性に対してセックスアピールをしているそうなのだそうだ。電車での痴漢は、もちろんそれをする男性が悪いのだが、男性を挑発するような服装をしない、という女性側の意識改革も必要だと思う。

個人の自由でしょ!!...と言われればそれまでだが、それを見せられる他の人達に対する迷惑や気持ちはどうでもいいのか?と思ってしまう。今はなんでもかんでも、個人の自由だ、と主張して公共の場で自分勝手に振舞う人達が多いが、社会生活をする上では他人への配慮も重要である。

できればこの日本社会から、そして世界からアダルト雑誌、アダルトコンテンツなどがなくなってしまえばいいのだが、この様なモノを制作する人がいる限り、そして、それに協力する女性がいる限り、根絶するのは難しいであろう。しかし、厳しい規制をかけることはできるはずである。少なくとも、欧米並みのレベルにするべきである。

2020年の東京オリンピックに向けて、タバコの受動喫煙の規制を厳しくするそうだが、こちらのアダルト広告や雑誌に関しても厳しい規制を是非かけてもらいたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 


振袖も含め、ボッタクリ商売が多い日本の実体~「はれのひ」事件から思うこと~

2018年01月14日 | 社会・人生について

先週の日曜日の成人式の当日に、突然商売を放り投げ、横浜と八王子の多くの新成人達が振袖を着れない、成人式に出られないという被害に遭い、日本中を騒がせている「はれのひ」は、既に知っている方が多いだろう。

今朝、インターネットでこんな記事を見つけた。

「はれのひ」事件は起こるべくして起きた、着物ビジネスの闇

この記事を読んで全く同感だった。

日本人は何故か、「一生に一度のこと」「特別なこと」となると、サイフの紐が緩くなるようで、その原価が一体いくらなのか、支払う分だけの商品価値が本当にあるのかどうかも吟味せずに、「皆さんもこれくらい払っていますよ」「これ位が相場ですよ」という、日本人特有の”横並び意識”を刺激され、安易に決める人がとても多い。

今の日本人の親御さんの多くは、普段から着物を着ているわけでもなく、本当に良い着物かどうかの見る目もない状態で、業者の言う通りに従ってしまう。これは、海外においてはあり得ないことだ。当然、これは日本の業者にとって、これほど良いカモはいない。

そもそも何故、一生に一度しか着れない物に対して、何十万も何百万も払うのだろうか?そんなお金があるのなら、他のもっと有意義なことに使えるのではないのか?テレビのニュースで、「はれのひ」の被害にあった女性達を見ていて、大変気の毒だと思うし、こちらも見ていて腹立たしい思いもするが、一方で、振袖ビジネスに上手く呑み込まれ、騙された方も問題だと感じる部分もないわけではない。もちろん、お客さんを悲しみのどん底に陥れた「はれのひ」の会社が一番悪いのだが。

大体、こういう詐欺まがいの事件に関して思うことは、騙す方がもちろん、一番悪いのだが、騙された方もやはりどこか脇が甘いケースが非常に多いのだ。この事件が起こった、ということは、ここまで過剰に加熱しすぎた振袖ビジネスに警鐘を促している、神様からのサインではなかろうかと思う。

ちなみに、私の成人式の時は、スーツで行った。そんなお金があるなら、大学の授業料に充てた方がいいと思ったからだ。

タレントの誰かが発言して炎上しているようだが、そもそも何故、成人式に振袖を着る必要があるのか、私もその考えに同感している。この事件をきっかけに、成人式のあり方、女性の装いのあり方を一度吟味してみる必要があるのではないか。

また、日本のボッタクリビジネスは、先ほどの記事にも書いてある通り、葬儀屋にも未だある。また、私が非常に不可解に思っているのは、賃貸マンションの礼金と更新料。アメリカでは、賃貸アパートを契約する時は、通常、1か月分の敷金だけでよい(州によって若干違いはあるかもしれないが)。礼金は存在しない。更新時には、家賃の値上げがあることが多いが、更新料は払う必要はない。日本ではこれを何故払わなくてはいけないのか、何のために払うのか、全く意味が分からない。

この様な、うやむやとした支払いの類は他にもあると思うが、今の私としては、賃貸マンションの更新料を本当にやめて欲しいと願っている。何故、更新料に1か月分もの賃料を払わなくてはいけないのだ?お金がかかる理由はないはずだ。マンションの維持は、月々の賃料や共益費で賄われているわけだから、更新料、そして契約時の礼金は全く必要ないはず。

日本人の消費者は、自分達の払うお金が一体、何に使われて、何でこんな金額になっているのか、関心を持たない事には、この様なボッタクリビジネスは後を絶たないだろう。