アメリカ帰国者が日々の出来事・人生・世の中などを語るブログ

日本に帰国して矛盾だと感じたこと、人生における発見や日常のことなど色々語ります

赤坂自民亭が言い逃れのできない真実~国民を守ることよりも飲み会に興じた政治家達~

2018年07月15日 | 政治・国際情勢について

西日本地域における平成最大の豪雨対策に対する自民党への批判がネットでは相変わらず続いているようだが、事実関係をきちんと確認しないで、やれ安倍下ろしだの、政権批判だの、非国民だの、との一部の安倍政権よりの根拠のない批判も多く目にする。中には、「飲み会は5日の午後2時に始まったのではないの?」「被害の大きさがその時にははっきりしなかったのだから、飲み会に行っても何の問題もない」というような呆れたコメントがあったが、これこそが、事実確認をちゃんとしないで、自分達がただ頭に浮かんだことを適当にコメントしているだけなのである。

下記に、5日以降の紛れもない事実を記しておく。

5日(木)

8時: 消防庁からのプレスリリースによると、避難勧告の対象人数が27,520人と発表

12時: 同じく消防庁から、被害範囲が兵庫、大阪、京都までに及び、避難勧告対象人数が168,713人と一気に7倍以上膨れ上がると発表

14時: 気象庁から異例の記者会見。5日~8日にかけて観測史上を塗り替える程の記録的大雨になると発表

この時点になったら行動を起こさねばならないはずの政府の動きはなし。これらを警告・発表を無視し、夜の6時か6時半頃だったそうだが、被害は大きくならないとタカをくくり、飲み会を決行。

20時28分~21時19分: 安倍総理が飲み会に参加。上川法務大臣(この日の翌日にオウム死刑囚7名の死刑執行を指示)、小野寺防衛大臣、吉野復興大臣など約50名程集まり、壮大な宴会が催されたようだ。

西日本では災害が拡大する中、片山さつき、西村官房副長官(自身の選挙区が豪雨被害に遭った兵庫県である)がSNSでこの飲み会の楽しそうな様子をツイート。

この時点で、既に非難勧告対象者が16万人を超えているのに、こんな能天気なことができる彼らの神経が分からない。

6日(金)【下記は全て気象庁からの発表】

10時30分: 今後重大な災害が発生することが著しく高くなり、大雨特別警報を発する可能性がある旨を発表

17時10分: 佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表

19時39分: 岡山県に大雨特別警報を発表

19時40分: 広島県、鳥取県に大雨特別警報を発表

22時50分: 京都府、兵庫県に大雨特別警報を発表

その後、災害対策に関する動きはなく、午後7時前に安倍総理は規制改革推進会議の人達と会食してその日は終わり。(6日の安倍総理の動きに関しては、産経新聞から出ている下記を参照)

安倍日誌(6日)

ここまで来て、すでに被害が広範囲に広がっているのに、政府からの具体的な動きは全くなし。7日(土)も同様。3日たっても被害対策本部の設置なし。

8日(日)

午前: ここに来てようやく、豪雨非常対策本部が設置。最初の警告から3日後のことである

ここでの初会合で安倍総理が「先手先手で被災地の支援に当たって欲しい」と指示。時既に遅し。今更何を言うのか?

その後、被害の大きさを知り、竹下総務会長が「危機管理に甘さがあった」と反省の意を表す。この間、自民党は災害に対して何もしていなかったことが暴露される。

これだけの事実が揃っているにも関わらず、菅官房長官は、報道を通してまるで国民が誤解をしているような表現をされていた。自身の選挙区が兵庫県である西村官房副長官も誤解を与えて申し訳ない、という意味不明のコメント。私達が何を誤解していると言いたいのか??

そして、事実を知らない一部の安倍派の人間は、彼らのやっていることは間違っていないというような発言をしている。しかし、既に竹下さんが反省の意を表してしまった時点で、政府の対応が間違っていたことは明らかになってしまっている。にも関わらず、非常に往生際の悪い対応だ。私達に認識の甘さがあった、被害者の方々にはお詫びのしようがない、申し訳ありませんでした、と、彼らは決して潔く謝罪しない。

政府がすぐにでも対応していれば、助かった人もいたのではなかったのか?死者が200人を超えることもなかったのではないのか?

そう思うと、今回は政府がこれだけの甚大な被害を及ぼしてしまった、200人を超える犠牲者を出してしまった、といっても過言ではない。最大級の被害が及ぶという警告を無視して、3日間も放ったらかしにした政府の罪は大変重い。オウムの麻原彰晃の罪の重さとさほど変わらないのではないか?

今回、この出来事を通して分かったのは、いざという時は政府は頼りにならないということ。気象警告が出た時点で、決して事態を軽く見ず、すぐに避難すること。自分自身は自分で守るしかないのである。

ところで、あの「赤坂自民亭」の飲み会の費用は、国民の税金を使っているのだろうか?それとも自費なのか?名目上、仕事の延長線となると、これは国民の税金を使っているのではないかと思うが、そうであれば、これは更に許しがたいことである。これこそ、税金泥棒である。

 

 

 

 


豪雨災害対策よりも飲み会を優先した自民党~もう擁護のしようがない~

2018年07月12日 | 政治・国際情勢について

今、ネットでは数十年に一度しかない重大な災害が迫っているという気象庁の警報を無視してビアパーティーに酩酊した自民党への批判がすさまじい。

政府の圧力なのか、テレビでは一切報道されていないので、知らなかった友人もいた。知らない方は、下記の記事を見て欲しい。

豪雨の最中に納涼ビアパーティーに興じた自民党議員

このビアパーティーをキャンセルすると、キャンセル料がかかってしまうから、国民非難承知の上で開催した、と書かれていた記事もあったが、呆れてものが言えない。人の命よりも、キャンセル料の方が大事だったのか?!政府がすぐにでも対応していれば、200人以上もの死者がでることはなかったのではないのか?

災害対策本部が設置されたのも、その2日後だった。6日には既に被害が出ていたのに、何をモタモタやっているのか、危機管理意識が全く欠如している。

一方で、自分も被害に遭っているだろう一般市民の方が、他の市民の方達を命がけで、自分の力が尽きるまで救助したそうだ。

救命4時間、倒れるまでボートを漕いだ青年

この2つの記事を比較して、あなたはどう思うだろうか?

自民党下ろしの記事にすぎないなどと根拠のないことを言う人達がいるようだが、あの5日の日に飲み会を強行(?)したのは事実なのである。災害は大したことないだろうとタカをくくり、彼らが遊びほうけていたのは紛れもない事実。

自民党の議員さんの中には本当に優秀な方もいらっしゃり、また今の野党は全然ダメなので、私はある程度、自民党を擁護してきたつもりであるが、このことを知ってから、腹が立って仕方がない。もう擁護する気にもなれない。こんな人命を軽視するような人達に政治を任せてはいけない、本当にそう思った。

では、私達ができることは何なのか?次の選挙まで待って良さそうな人を投票するしか行動が取れないのだろうか?どこかに、正義感に溢れ、奉仕の精神を持っていらっしゃり(医者や政治家は奉仕の精神がないと務まらないと考える)、かつ人格も高潔な政治家は、今の時代にはもういないのであろうか?誰か何か良い手があれば、教えて頂きたい。今の私には、こうやってブログで訴えるしかないのだが、正直、もどかしさを感じている。

福沢諭吉の言葉に、

愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。

という言葉があるが、今の政治家が私達の国民性を反映しているものであれば、結局は私達が変わらないと、この日本は本当にダメになるのである。馬鹿な国民が、馬鹿な政治家を生み出してしまっているのである。