子供たちがどの程度まで回復力というものをもっているかを、私たちはしみじみとした興味で観察することがある。彼らが、私たちによってか、中間同士によってか、傷つけられたり、組の最低に落ちたり、毎年ある賞を貰いそこねたり、試合で負けたりする場合、意気沮喪して、自分の家に帰っても、自分の不幸をくよくよ思いかえしたりするならば、容易ならぬ傷害となることがある。けれども、彼らが弾力性のある精神と抵抗力とをもっていて、それによって、新しい瞬間にたいする新しい興味で心がみたされるならば、傷は癒着し、繊維組織は傷を受けたためかえって強くなるのである。
この陽性な健康の前にいっさいの困難が消えてゆく。