再び母の日を前に、東京の次男坊のご招待で奥様と気温差の激しい小雨の降る午後、飛行機に乗り、ガタガタと機体がゆれ、奥様は私の手を確りと握り、灰色の厚い雲の中を突き抜けると、そこはもう青い真っ白い見渡す限り無限の雲海で、その上をまるで飛び魚がとぶかのようにひとっ飛びで羽田に着きました。
数年前私どもを遠い中訪ねて頂きました可愛らしい女性を訪ね、
渋谷駅前の百貨店を訪ねその人を尋ねると不思議にもその人が本人さんでした。親しみのあるお話をしていただき沢山の商品を入れて頂き、見えなくなるまで見送っていただきました。
丁度ラッシュ時で沢山の人々が波のうねりのように電車に乗っている姿を見て、ふと急ぐ急行電車より普通電車が良いと思い、ゆっくりと普通電車を待ち乗りますと案の状ゆっくりと座れました。
今回は三泊四日でゆっくりと素晴らしいご招待をしていただき、奥様は超高層ビル群のレンガ造りの静かな聖地のような谷間を歩き大変喜んでいました。
浦島太郎の煙りのようにあっという間に時間が過ぎ、帰りの羽田空港では危うく乗り遅れる処でした。奥様は足の痛みを抑え、麗しき乙姫さまのご案内で、この人生で初めて検査所から飛行機の乗り口まで猛ダッシュしました。
家では沢山の花のお迎えがありました。ありがとうございました。
新嘗に 貴き饋饌 桐の香 (にいなめに とうとうききせん きりのこう)
きよさん貴方の貴い感謝の心のこもる奉仕は、気品に溢れる清らかな桐の香りがただよいます。
”人間は常に心の中に持ちつづけている「思い」の通りの者になる。” 生活読本