●次元俳句392・付着(空間)2・佐藤明彦1・2018-8-12(日)
○「水門に貝のはりつく秋暑かな」(「童子」201111)(佐藤明彦1)
○季語(秋暑・初秋)(「俳句年鑑2012年版・角川書店」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:立秋は過ぎても暑さは一向に衰える気配はありません。貝の張付く水門は、この時期のうだるような暑さの象徴的な光景であります。
●佐藤明彦(さとうあきひこ)
○好きな一句「秋蝶は花にはぢかれゐるごとく」(「童子」201110)2
○季語(秋蝶・三秋)(引用同上)
【Profile】:1952年北海道出身。1987年「童子」(→辻桃子主宰)に入会、同人。童子賞、童子評論特別賞、童子大賞を受賞。「童子」編集長。童子三尺句会世話人。
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■Pickup「秋蝶(三秋)」俳句8句
2011/08/14「秋の蝶さみしき色に崖のぼる」(柴田白葉女)〈好きな一句〉
2011/10/19「白樺の白のくらがり秋の蝶」(藤木倶子)〈色彩・白〉
2013/03/04「池の景置いて去りたり秋の蝶」(加藤桃崖)〈好きな一句〉
2013/09/25「秋の蝶むらさきうすく隠れけり」(中西舗土)〈色彩・むらさき〉
2015/09/20「繋船に秋の蝶来て翅閉づる」(木村里風子)〈次元・閉じる(空間)〉
2016/09/30「纜の朽ち色に溶け秋の蝶」(水見壽男)〈好きな一句〉
2017/11/08「秋蝶の一筆書きの如く去ぬ」(水見壽男)〈方法・比喩(直喩)=如く〉
2018/07/30「秋蝶のわがまぼろしの塔を過ぐ」(石崎素秋)〈好きな一句〉
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