●特集俳句382・かげの俳句1・阿波岐八雲1・2018-6-8(金)
○「残軀ながら影濃しと佇つ夏野かな」(『残軀』2012)(阿波岐八雲1)
○季語(夏野・三夏)※残軀 (ざんく): 残りの躯(み)。余命。余生。【→特集俳句-索引1・索引2・検索3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:ここまで齢を重ねてきた。しかし老残の体躯にあっても、この夏野に伸びる我が影の確かに黒く濃きことよ。作者80歳で刊行された第1句集である。新特集「かげの俳句」第1弾。「影・陰・蔭・翳」等を含む俳句。
●阿波岐八雲(あわきやくも)
○好きな一句「夕空や合歓咲き幽む仄灯り」2
○季語(合歓の花・晩夏)(「俳句界201206」より引用)
【Profile】:1932年徳島県出身、北海道岩見沢市在住。→臼田亜浪に師事。1996年「花かいどう」創刊主宰。文學の森賞受賞。
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