●次元俳句408・直角(空間)1・斎藤昌哉1・2018-12-02(日)
○「直角の冷たさよビル曲るとき」(斎藤昌哉1)
○季語(冷たし・三冬)(第10回・2007年度朝日俳句新人賞受賞「合掌」50句)(→「新宿句会」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:直角のビルを曲る。直角に曲る。頬に冷たいビル風のせいだけではないだろう。直角のビルそのものが冷たい。直角に曲る行為も冷たい。
●斎藤昌哉(さいとうまさや)
○好きな一句「受胎かの満月なりし夜と思ふ」2
○季語(満月・仲秋)(「俳句」・「平成俳壇」200回記念)
【Profile】:1959年秋田県出身。「天為」(→有馬朗人主宰)同人。俳人協会会員。第10回(2007年度)朝日俳句新人賞受賞。
「受胎かの…」の句には、Masaya Saito さんご本人による英語の詩集「Snow Bones」(Isober Press 社)に英訳があります。私のような俳句初心者には、逆に英語の方がわかりやすい句もあったりします。表紙の美しい雪景色が印象的な一冊。まだご覧になっていなければ、ぜひお手に取られてみてください。