○次元俳句0117・細い(空間)01・宮武寒々・2013-02-17
○「櫛忘れし汽車雪原を細く去る」(宮武寒々01)
○季語(雪原・晩冬)
【鑑賞】:少し前まで汽車の乗客でした。客車のボックス席の青い座席の上に櫛を置き忘れました。今頃は私の櫛を乗せて、雪原を何両編成かで細く細く走っているでしょう。
○宮武寒々(みやたけかんかん)(1894~1974)
○好きな一句:「秋山も大河も己が名を知らず」02
○季語(秋山・三秋)
【Profile】:京都生まれ。はじめ「ホトトギス」に出句、のち大正中期よりより→飯田蛇笏に師事。父の洋傘ショール店を継ぎ、大阪心斎橋の老舗「みや竹」の主人として市井に徹しつつ詩情の高踏を歩む。第8回山廬賞受賞。
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宮武寒々掲載句
03早春の地階の蔬菜鴇色まじゆ(『朱卓』1956)(早春・初春)〈色彩686・鴇色1〉2025/2/6
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