婚活を頑張らないといけないと思っているけど、
実際に異性と会ってお話していて、
結婚できる気がしないんです。
という声がありました。
正直な気持ちだと感じました。
まるで、強風に向かって一生懸命歩いているのに、
全然進めず、
ただただ疲れてしまうのと同じような感じなのではと思いました。
強い風は、実は自分の心の中で吹いているだけなんです。
婚活という言葉がブームになり、
アプリの活況で、カタログで相手を検索できるようになって、
二人称でなければ成立しない結婚が、
一人称になりがちな昨今です。
だから、期待という向かい風を作ってしまっています。
期待が大きければ大きいほど風は強く吹きます。
優しい言葉をかけてほしい、
この人は嘘はつかないだろうか、
私を裏切らないだろうか、、、、
そう期待して、自分の心のガードを硬くしてしまっていては、
相手も話しかけにくかったり、
プレッシャーを感じたりして、
優しい言葉など言えなくなります。
ヴォーチェでは、会員の皆さんのことは私が間に入って守ります。
だから、期待するのはやめて、
まず、相手を楽しませること、
喜ばせること、優しい言葉をかけることを
自分から探して、やってみてほしいと思います。
それは、自分の心を温めることです。
今日のご相談の方には、
メーテルリンクの青い鳥のことをお話ししました。
チルチルとミチルの兄弟は、夜寝ているときに、
隣の家のおばあさんから、病気の孫娘を助けるために、
青い鳥を捕まえてきてほしいと頼まれます。
二人はお父さんとお母さんに内緒で、
青い鳥を探しに出かけます。
いろいろな場所に行って、
そこで青い鳥を見つけて籠にいれて帰ろうとするのですが、
外に出ると、青い鳥が籠から逃げていきます。
次の場所でも、その次の場所でも、
青い鳥を捕まえることができるのに、
外に出ると逃げてしまいます。
でもその場所その場所で、チルチルとミチルは
さまざまな人と出会って、知恵を学びます。
結局青い鳥を捕まえることができず家に帰ります。
待っていたおばあさんが、
チルチルとミチルの部屋にいる青い鳥を指さして、
「しょんぼりしなくていいよ、ほらそこに青い鳥がいるよ、
その青い鳥をおくれ。」と言って、青い鳥を持って帰りました。
チルチルとミチルは
おばあさんと孫娘のために一生懸命探しに行ったことで、
チルチルとミチルの部屋に青い鳥がいるのがわかったのです。
そして、孫娘の病気が治るというお話です。
このお話は、
幸せ(青い鳥)はもらうものではなくて、
誰かのために与えるものという深い意味が込められているのです。
そんなお話をすると、
ご相談の方は、
「今まで、相手を喜ばせようと考えたことはありませんでした。」
と言われました。
そして、人は相手を愛して、相手からも愛されて、
その延長線上に結婚というかたちがあるのだとお話ししました。
結婚できるできないというよりは、
たった一人の人を愛して、愛されたいのだと思います。
そのためには、温もりのある心で向き合っていただきたいと思います。